□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年5月25日第404号 ■ ============================================================== 野中広務の欺瞞を見事に見抜いた一本の投書 ============================================================== 私は野中広務という政治家を警戒的に見ている一人だ。 その理由はいくつかある。 加藤の乱を潰し自民党を守った張本人だからだ。 小沢一郎の天敵であり、仙谷をけしかけて小沢潰しを画策する 黒幕だからだ。 日歯連献金疑惑を村岡兼造一人に押し付けて逃げ切った男だからだ。 その逃げ切りの裏には検察裏ガネ事件を告発した三井環氏の情報を 利用して検察に脅しをかけたに違いないという三井氏の証言もある。 しかし何と言っても私が彼を批判的に見る最大の理由は、護憲、平和 主義者を装いながら、日米安保体制を容認する自民党政治家そのもので あるからだ。 そんな野中広務の欺瞞振りを見事に言い当てた投書を見つけた。 5月25日の東京新聞の投書欄に沖縄県糸満市在住の無職大塚規子 (62)さんという人が要旨次のような事を投稿していた。 沖縄復帰40周年記念式典に出席した鳩山由紀夫元首相を「沖縄県民 に泥を塗ったような人が壇上に上がっていることは、腸(はらわた)が 煮えくり返る思いだ」と述べた(5月16日付琉球新報)ことに対する 投稿である。 「・・・『最低でも県外』とした公約が反故にされたことに対して、 私たちは心底怒ったし今も変わりません。しかし、私たちは鳩山氏 から泥を塗られたと思っているわけではありません。むしろ1%足らず の県土に、74%の基地が集中している異常性が誰の目にも見えるよう に明示されたことは、鳩山氏のおかげだと思っています。残念なのは、 立派な信念を実現するだけの政治的力量が鳩山氏に欠けていたことです。 野中氏が鳩山氏に腸が煮えくり返るのは自由ですが、沖縄県民を引き 合いに出して、さも自身は沖縄の味方面をしているのはやめて欲しい。 県民の怒りは、長年沖縄差別を続け・・・普天間基地の沖縄県内移設を、 今なお進めようという政治エリートや官僚たちへの怒りなのです。 野中氏も当然その一人ではないですか。」 この投稿を野中広務は何と聞く。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)