□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年5月12日第373号 ■ ============================================================== 北九州で暴力団に撃たれた元刑事の実像 ============================================================== 虚偽ないまぜの情報が飛び交う中で何が本当なのかを見極める事は もちろん容易なではない。 しかしこの人の言うことなら信じたい、と思わせる人はいる。 暴力団関係の話なら私はこの人のいう事には無条件に耳を傾ける ことにしている。 その人はノンフィクション作家の溝口敦氏である。 その溝口氏が5月8日の日刊ゲンダイ「切り込み時評」で去る4月 19日に北九州市で起きた暴力団による元福岡県警警部の銃撃事件に ついて次のように書いていた。 松原仁・国家公安委員長は、銃撃事件は法治国家日本に対する挑戦 だ、などと息巻いたが、それは当然だ。 しかし彼が元警官が撃たれた本当の理由をどこまで知っているのか。 撃たれた元警部は「暴力団捜査のスペシャリスト」、「正義感が強く 暴力団に物が言える刑事」、「工藤会捜査に尽力したベテラン警察官」 などという情報がさかんに流されている。 しかし、地元警察官の間では、ヤクザや業者と飲み食いして甘い汁を 吸っていたという評判がもっぱらだ。 工藤会でもその元警部の評判は悪く、よほどあざといマネをしたから 撃たれたんやろ、という冷ややかな見方もあるほどだ、と。 なるほどそういう事だったのか。 溝口氏はその記事を次のように締めくくっている。 「・・・いずれにしろ県警がやっていることは、旗ざおにボロ切れを つけて『暴力団と全面対決だ、進め!』と言っているようなもの・・・」 溝口氏はもちろん暴力団排除条例などによって暴力団取締りの責任を 国民に押し付けて国民を危険にさらしている事を批判しているのである。 溝口氏のこのような公正な警察批判があるからこそ、溝口氏がどんな に暴力団を批判する事を書いても、命をとられることなく生き延びて いられるのだと、私は勝手に思っている。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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