□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年4月25日第331号 ■ ========================================================= 対南スーダン外交に見る中国と日本のかくも大きな違い ======================================================== 似たようなタイトルで何度も書いて来たような気がするが、あまり にも印象的だったのでまた書きたくなった。 スーダンと南スーダンの戦闘が本格化しつつある。 ついにスーダンが南スーダンに宣戦布告したらしい(4月25日)。 戦争が始まった以上自衛隊はすぐに撤収しなければならない。 ところが実際はそうではない。 きょう(4月25日)の産経新聞につぎのような興味深い記事を見 つけた。 すなわち田中直紀防衛相が24日の記者会見で治安状況を把握する 為に自衛隊の調査団を南スーダンに派遣する考えを示した。 ところがこれに対し、陸自幹部が、「深刻な事態ではない、不要な 調査団を送れば2次隊の派遣が遅れる」と抵抗した、という記事だ。 繰り返して言う。 宣戦布告は戦争が始まったということだ。 戦争が始まったのなら自衛隊はすぐにでも撤収しなくてはなら ない。 ましてや戦争が行われているところでインフラ整備支援活動を行 なうなどということは論外だ。 それにもかかわらず、日本では防衛大臣と制服幹部がこのような 悠長な事を言い合っている。 なぜか。 自衛隊はこれまで安全な場所を周到に探して派遣してきた。 それがジュバだ。 そして陸自幹部が2次派遣隊を送ろうとしているのはジュバという 地がいまだ安全だという証拠だ。 それにもかかわらず田中防衛相が調査団を派遣する意向を示したの は国会対策だ。 自衛隊員に万が一何か起これば、何をやっていたんだと非難される。 その非難をかわすアリバイづくりだ。 陸自が派遣の継続にこだわるのは、ペルシャ湾への給油や物資輸送 というこれまでの後方支援が空自、海自の活躍だったから、陸自も海外 活動の実績を増やしたいからだ。 これを要するにわが国自衛隊の海外派遣は相手国のための平和貢献と いうよりも国内政治なのだ。 そんな日本の自衛隊のスーダン派遣を報じる記事の隣に次のような記事 が並んで掲載されていた(4月25日東京)。 すなわち南スーダンのキール大統領が24日北京を訪問し、スーダンを 経由せずに石油を輸出できる石油輸送の建設協力を求めたと。 これに対し胡錦涛は、経済、貿易、エネルギー、インフラ整備などの 協力強化を提案するとともに、スーダンとの紛争の平和的解決を求めたと。 どちらが正しい対南スーダン外交であるのか、言うまでもない。 了 ──────────────────────────────── 配信会社フーミーからのお知らせ 4月28日(土)に【天木×植草リアルタイム時事対談】第4弾リアル タイム配信が次のように決まりました。 ■天木×植草リアルタイム時事対談 http://foomii.com/files/interview/nightlive2012/ ●配信日時:2012年4月28日(土曜日) 19時00分~20時30分放送予定 今回は判決が下された(4月26日)直後の対談でもあり「小沢一郎氏 裁判」とは何だったのかについて90分間徹底討論します。 また、今回は視聴者のみなさんからの質問を事前に募集、対談中にお ふたりが直接回答します。(時間の関係上、回答できる数は限られて います。ご了承下さい。) ■質問はこちらから ⇒ http://enq-maker.com/bjjBmmY メールマガジンの読者は「リアルタイム時事対談」ナマ配信を 無料で視聴いただけます。 視聴方法につきましては、28日当日にメールマガジンでご案内します。 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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