□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年2月28日第167号 ■ ========================================================= 我々は沖縄を差別している。見捨てている。 ======================================================== 沖縄くんだりまで出かけて行き「辺野古移設が唯一の有効な方法 だ」と言い張る野田首相。 県外移転しかないと応じる仲井真沖縄県知事。 その二人が前夜に那覇市内の料亭でなごやかに会食をする。 こんな八百長政治を許す我々国民は沖縄問題を本気で考えている というのだろうか。 野田・仲井真会談を伝える28日の各紙の中で、毎日新聞「発信箱」 に次のような記事を見つけた。 外信部大治朋子記者が書いていた「終わらない『戦後』」という 記事だ。 沖縄に暮らして1か月半。全国紙にはほとんど載らない地味な日常 のニュースの中にこそ、沖縄の「終わらない戦後」があると。 その一つが、地元紙で毎日のように目にする不発弾発見の記事だと。 沖縄戦で日米両軍が使った爆弾や砲弾は約20万トン。そのうち 2000トン以上が今も地中に眠り、今でも不発弾爆発で負傷する 住民が出るという。 すべての不発弾の処理にはあと80年かかるという。 沖縄にモノレールはあっても鉄道や地下鉄が存在しないことも、 実はこの不発弾の危険と無縁ではないと。 そして大治記者は次のように締めくくる。 「祖国復帰が実現しない限り、戦後は終わらない」と沖縄の本土 復帰を進めた佐藤栄作元首相は言った。あれから40年。不発弾の 問題一つをとっても、沖縄は今も「戦後」であり続けている、と。 我々は沖縄を差別している。見捨てている。 そうでなければ普天間飛行場の県外移転が出来ないはずはない。 こんな問題が政治を揺るがすような問題であり続ける筈はない。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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