□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年2月24日第155号 ■ ========================================================= 最高裁が裁かれる時こそこの国に正義が実現される時だ ======================================================== この刺激的なタイトルをあえて掲げた理由は、それ以上に刺激的 な出来事を経験したからだ。 私は昨日(2月23日)都内の某所である集会に呼ばれて出かけ て行った。 それは、小沢裁判のすべてはこの国の最高裁による周到な作為で あった事を検証する人たちがメディア関係者を読んでそれらを明ら かにしメディアを通じて拡散して欲しいという目的の集会であった。 私のもとにその案内のメールが届いた時は得体の知れない集まり ではないかと身を構えたが、その主催者の中に私の信頼できる知人 がいたこともあり出かけて行った。 行ってみたら主要な週刊誌や反権力紙の記者たち、ネットブロガ ーらが集まっていた。その中には政治家秘書もいた。 なぜ私が呼ばれたのか。それは私のブログを皆が見て影響力がある から是非ブログで拡散して欲しいということであった。 私も立派なフィリーランス記者として認められたということだ。 しかし、結論から言えば、そこで紹介された情報はあまりにも深刻 でありとても今の段階では拡散できないものであった。 そこで明かされた事の何が衝撃的か。 それはこの国の最高裁判所がこの国の正義の実現を政治的に決めて いるという現実である。 その最高裁を事実上動かしている最高裁事務総局という一握りの 司法官僚たちの権力の大きさである。 その集会で内部告発者により提示された証拠の数々は驚くもの ばかりであった。 数年前の司法改革で突然できた裁判員制度、検察審査会制度改革は すべて周到に練られた最高裁の作為であったこと。 検察審査会に強制起訴という絶大な権限を与えたこともすべて 最高裁の意思であったこと。 そしてその人選をコンピュータに委ねるという中立性を装いながら、 それを受注した天下りのソフト会社と結託してアリバイ工作が可能な ソフトを作っていたこと。 一連の小沢裁判の目的は、当時表面化しつつあったもう一つの国家 を揺るがす大きな政治疑獄を封印するための眼くらましであったこと。 などなどがいくつかの内部資料に基づいて明かされた。 しかも最高裁判所の犯罪はそれだけではない。 最高裁判事の人事がこの国の支配者層の間でたらいまわしされ、彼ら のもたれ合いでこの国の意思が決定されていること。 その中には私を首にした竹内外務事務次官や私の同期の谷内正太郎元 外務事務次官が含まれている事を知って俄然私の怒りに火がついた。 憲法9条違反を承知の上で米国の要求を受け入れて日米安保条約を 日米同盟に深化させた竹内外務事務次官が憲法の番人である最高裁に 判事として天下る。 検察審査会の人選を決めるいかさまソフトを受注したソフト会社に官僚 やメディアのOBが天下る。その中に谷内正太郎氏が含まれ、名前を貸 すだけで千数百万円の年収を手にする。すべて税金だ。 最高裁による裏ガネの存在も明らかにされた。元最高裁判事がそれを 証言している。 私が一番驚いたのは、最高裁が特定のメディアに報酬を与え、他の メディアの報道内容を事前に調べさせ、最高裁に都合の悪い記事があれ ばそれをもみ消す画策まで依頼している事実が明らかにされたことだ。 最高裁とメディアの癒着による情報統制である。 戦前と同じ事が今の世の中で繰り返されているということだ。 出席者一同、頭を抱えた。 いくらそれらの情報が内部告発者の証言や証拠書類によって裏付けら れた信憑性の高い情報であったとしても、ここまで深く、強く結びつい ているこの国の権力構造の不正義を真っ向から糾弾する事はあまりにも 危険すぎる。 どんなに糾弾しても彼らが結束すれば追い詰めることは出来ない。 みな自分たちの非力を痛感しながらを沈黙して、その集会は解散 された。 最高裁が裁かれる時が来るのか。 それが唯一可能なのは国民が覚醒し、この国の司法・検察の不正義の 犠牲になってきたおびただしい国民が蜂起する時だ。その蜂起を国民が 支持して立ち上がる時だ。 その時こそ日本が本当の民主国家になる時だ。 日本にアラブの春が来る時である。 どうしたら国民を覚醒させることができるのだろうか。 そのためにこの集会が催されたはずだ。 答えの出ないまま散会することになった。 しかし私は楽観的だ。 権力者の不正義はいつか必ず裁かれるときが来る。 正しい生き方をすることほど強いものはない。 不正を重ねて生きていくことに明るい未来はないからである。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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