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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

  財政赤字に取り組む日米両政府のかくも大きな違い       
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2012年2月21日第146号 ■     =========================================================    財政赤字に取り組む日米両政府のかくも大きな違い                                                                      ========================================================    米国も日本も巨額の財政赤字に苦しんでいるところは同じだ。  しかし、その対応はかくも大きく違う。  米国は思い切って財政削減を行なう。  議会は強制的に国防予算を大幅削減し、オバマ大統領はテロと の戦いから手を引き、アジアの安全保障を周辺同盟国に肩代わり させる。  グアム移転費は83%も大幅削減(2月15日東京)し、その かわりパネッタ国防大臣は日本が負担増に応じた、日本は寛大だ、 と議会(米国民)に内幕を正直に話す。  オバマ大統領は雇用を増やすために他国の市場開放を求めると 演説し、富裕者への増税を求める一方で一般国民の給与減税をさら に延長した(2月19日朝日)。  ひるがえって日本はどうだ。  この国の首相は消費税増税とTPP参加の実現に政治生命をかけ ると公言し、内閣をあげて奔走している。  その一方で歳出削減については何一つ決められない。  沖縄米海兵隊のグアム移転の数が減っても、グアム新基地建設の 経費負担は減らせないとこの国の財務大臣が国会で答える。  日米交渉の内容は国民に隠したままだ。  普天間移転に至っては、これが唯一可能な策だと言って沖縄県民 の声を聞こうとしない。  日本は米国の後をついていく国だと言われる。  それなのになぜここまで政府の対応が正反対なのか。  米国の後をついていくというのは、国民のためにすべての政策が あるという米国から学ぶという事ではない。  国民よりも米国を優先するという対米従属に過ぎない。  我々はその日本の政府の最悪の例をいま目の前で見させられている。                             了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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