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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

すべては検察審査会の権限強化という司法改革から始まった     
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2012年2月18日第140号 ■     =========================================================    すべては検察審査会の権限強化という司法改革から始まった                                                                    ========================================================  小沢裁判に決定的に重要な影響を与えると思われる爆弾発言が インターネット上で流れている。  この発信者である八木啓代という女性とは偶然にも昨年暮れに 面識を得た。  小沢裁判をめぐる検察・司法の闇を糾弾し続けている人だ。  その彼女が自らのブログで発信している。  このような情報が大手メディアに流れるようになると善良な国民 もさすがにこの国の異常さを知るだろう。  インターネットによって権力の不正に立ち向かう事ができる一つ の好例である。  以下、八木啓代氏のブログ (http://nobuyoyagi.blog16.fc2.com/blog-entry-623.html  から、市民団体が催した検察・司法を糾弾するシンポジウムに 参加した山下幸夫という弁護士の爆弾証言のさわりの部分を紹介 したい。 引用開始  私は検察審査会法が改正される、その施行前から、日弁連(日本 弁護士連合会)の中で、ワーキンググループを作り、その中心的な メンバーの一人として、法改正について色々検討したり、弁護士会 としてどう対応していくのか、検討しておりました。  なぜ、この法律が改正されたか。それまでは、検察審査会が起訴 相当と言ったところで、そこに強制力はなかった。それが、今回の 大きな司法改革の中で改正されたわけですが、それがなぜかという と、実はよくわからないのです。当時の資料を見ても、なぜ、この 強制起訴制度が提案され、改正されたのかが、経緯がよくわから ない 弁護士会が求めたわけではないのです。私も勉強して初めて 知った。どうしてこんな改正ができたのか。 表向きは公訴権の 行使について、健全な市民の感覚を反映させるという理由があって、 それは立派だが、なぜ、その改正が簡単にできたかがわからない。 表に出ることはほとんどなく、裁判所でも国会でもほとんど議論 されることなく、法務省の法制審議会も通さず、通ってしまった。 この強制起訴制度と、補助弁護士、つまり、審査会が求めれば、 審査補助員の弁護士を、弁護士会からとは書いていないんですが、 一人選ぶということが、法律を施行する前の段階で、弁護士会と 最高裁、法務省で議論をして、日弁連が各弁護士会(東京の場合は 三つの弁護士会)にに推薦依頼をしたら、推薦依頼を受けた弁護士会 が適任の人を推薦するという運用をすることに決めた。つまり、 それまでは審査の申立人という形でかかわることはあっても、 それ以上に検察審査会に関わることはなかった弁護士に、強制起訴 と審査補助員、強制起訴と指定弁護士という、それまでまったく なかった役割ができたわけです。  それ自体は良かったが、今回の小沢事件を通じて、初めて、いい 意味で作ったのではなく、(制度を)「利用」しようとして作った のではないかとしか思えない。  小沢捜査の頃から言われていたことですが、取り調べを担当した 検事が「たとえ不起訴になっても、検察審査会で必ず起訴してやる」 と言っていたということが報道されていました。これは、本当に あり得ないことなんですが、取り調べをしていた人が言っていたわけ ですから、やはり当時、検察の内部でそういうことが考えられて いたのは間違いないと思います。 そういう意味で、小沢事件を 通して、検察審査会法の改正は、けっして、検察を縛ったり、検察 を厳しくチェックするためのものではなく、検察を補完するための 制度(改正)だったのではないかということを改めて痛感したわけ です。   そして、審査補助員には大きな問題があります。  実は、私は、 日弁連の中で(検察審査会に関する)ワーキンググループをやって いますので、指定弁護士や審査補助員になる人を研修する立場に いました。実際に研修をしています。そして、東京弁護士会の中で、 指定弁護士や審査補助員になる弁護士としての登録もしています。  で、弁護士会の内部では、(制度改正後に)一番最初に(検察審査 会に申し立てが)来た場合は、名簿の一番上に山下先生を置いて います、と言ってたわけです。     ところが、小沢事件で、まさに東京弁護士会にその順番が来た ときに、私ではなく、米沢さんという別の弁護士が審査補助員に なったわけです。一番最初は山下先生」と言われていたにもかかわ らず、なぜか知らない間に、米沢さんという人が審査補助員になり、 その人のもとで(一回目の)起訴相当議決が出たことを知って、 非常にびっくりしたのです。   私はおそらく、米沢さんが自分で手を挙げたんだろうと思って います。自分で手を挙げる人を弁護士会が認めてしまったんだろうと。   いろいろ弁護士会の中で調べたり聞いたりしても、なぜ、この人 が選ばれたのかということがわからない。(場内ざわめき)  東京弁護士会の中で、何度も会長などに(回答を)求めても、 なぜそうなったかわからない。  日弁連もわからない。なぜ、米沢さんが、一回目の審査補助員に なったかはわからないんです。 おかしいでしょう。(山下先生 の声が震えます) 「私は東京弁護士会の会員で、日弁連のワー キンググループのメンバーでありながら、色々調べても解らないん です・・・ ( 山下弁護士の衝撃的な話に、場内はもう騒然です。 ちょっと 待ってください、誰が考えても、それ駄目でしょう! 自分で手を 挙げる人なんて、被疑者と利害関係があったり、事件に特別な意見 を持っている人である可能性が極めて高いわけではありませんか。  むしろ、そういう人を排除して、アトランダムな選択にしなく ては、正しい推薦とはいえないのではないですか?この件について、 東京弁護士会は調査をおこなうべきではないでしょうか。また、 米沢弁護士は、説明をおこなうべきではないでしょうか。 ざわめき の中、山下弁護士の爆弾証言は続きます・・・ )                         引用終わり ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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