Foomii(フーミー)

天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

政局動向の鍵を握る輿石・小沢・鳩山会談の内容を問う
無料記事

□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2012年2月17日第135号 ■     =========================================================    政局動向の鍵を握る輿石・小沢・鳩山会談の内容を問う                                                                    ========================================================  私は2月7日のブログで「 輿石・小沢会談ですべてがわかる。 はやくやってくれ」と題して次のような事を書いた。  私は世の中にメッセージを送ったり、世の中の反応を見るためには、 ブログであえて乱暴な物言いで書いくことにしている。  これもその一つであった。    「 政局がらみのニュースの中で私がもっとも注目したのがこれだ。  すなわち輿石幹事長が6日の記者会見で公言した。 消費税増税 問題で小沢元代表と話し合ったり、意見交換をする場面が出てくる かもしれない、と。 上等だ。 一日も早くそれをやってくれ。  メディアは輿石幹事長のこの言葉を忘れずに一日も早い輿石・小沢 会談の実現を要求し、その会談内容を国民に伝えるべきだ。 それに よりすべてが明らかになる。 輿石幹事長は野田首相と消費税増税 をとるのか、小沢元代表の消費税増税断固阻止の立場をとるのかが わかる。輿石幹事長はどこまで小沢代表を裏切って権力亡者に成り 下がったかがわかる。それで野田政権の命運が決まる。輿石幹事長に 対する小沢氏の発言で小沢元代表のとる道がわかる。なによりも野田 首相、輿石幹事長、小沢元代表の不透明な関係がはっきりする。  輿石幹事長よ。一日も早く小沢元代表との会談を行なってほしい。  メディアはその事を輿石幹事長に迫って欲しい。 物事ははやく はっきりさせたほうがいい。おもしろくなってきた。」  やっとその会談が2月16日に行われたらしい。  きょう(2月17日)の各紙が一斉にそれを報じている。  しかし、これほど重要な会談であるのにどの新聞もこれを一段の 小さな記事で済ませている。その内容も木でハナをくくったような 無意味なものだ。  すなわち17日に閣議決定する「社会保障・税一体改革大綱」に ついて説明した輿石幹事長に対し、鳩山氏が「このままでいくと党 がおかしくなる」と危機感を示し、これに小沢氏も同調した、という ものである。  これだけでは何わからない。  そんな中で唯一産経新聞だけが少し詳しく報じていた。  しかし、そこで書かれている事は野田・輿石・小沢の関係の不透明 さだけである。  労組出身の輿石氏は「組織の維持」を最優先に党の分裂を避けよう とするだろう。もともと輿石氏は小沢氏との関係が良好である。 しかし「野田首相は社会保障と税の一体改革に不退転である。小沢氏 に擦り寄った時に野田首相は輿石幹事長を切るだけの体力が残されて いるだろうか、  というものである。  しかしこの産経新聞の記事は根拠のない推測記事である。  推測なら私でもできる。  そして私の推測は産経新聞のそれと真逆だ。  輿石氏はもはや完全に仙谷氏に象徴される反小沢民主党執行側の 一人だ。  それに加えて民主党政権を手放したくない気持ちが誰よりも強い。  なんとしてでも小沢・鳩山を説得しようとするだろう。  そのためにはごまかしを使うだろう。そのごまかしとは何か。  消費税反対の世論を良く見ると改革を進めるのであれば消費税 やむなしというものだ。  だから改革を進めるといえばいい。その内容については現段階で 決まらなくても、増税はあくまでも抜本改革を前提として行なう、 と言えば国民に対する説明はつく。民主党を割らなくて済む。  これは小沢・鳩山氏との考えとも一致する。  私はこのようなごまかしの談合が行なわれ、それで手を打とうと 輿石氏が強く要請したに違いないと推測している。  もちろんそれはあくまでも推測だ。  だからこそメディアはあらゆる手段を講じてこの三者会談の真相を 突き止めて国民の前に示さなければならない。  そうする事によって今の政局のすべてがわかる。  政治は分かり易いものでなくてはいけない。  日本の現状は政治家たちの保身や政権争いを許すような状況ではない。  国民の事を真に願う政治家なら一国もはやく分かりやすい政治を 目指さなければならない。  メディアはそれを求めていかなければいけない。                                了                                               ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

2020年のバックナンバー

2019年のバックナンバー

2018年のバックナンバー

2017年のバックナンバー

2016年のバックナンバー

2015年のバックナンバー

2014年のバックナンバー

2013年のバックナンバー

2012年のバックナンバー

2011年のバックナンバー

2010年のバックナンバー

2009年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2024年11月19日に利用を開始した場合、2024年11月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2024年12月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いをご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

キャリア決済での購読の場合、次のサービスが利用できます。

docomo au softbank

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する