Foomii(フーミー)

天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

悪い事は言わない。橋下大阪市長はお笑い弁護士に戻るべきだ     
無料記事

□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2012年2月14日第125号 ■     =========================================================    悪い事は言わない。橋下大阪市長はお笑い弁護士に戻るべきだ                                                                    ========================================================  橋下大阪市長が労使関係に関するアンケート調査を職員に行った ことについては新聞報道で知っていた。  それに対する反発が市職員から巻き起こっていた事も報道で知っ ていた。  しかしそれ以上の関心は私にはなかった。  橋下氏の市職員たたきは選挙前からだ。  それをネタにして選挙を戦い勝った。  選挙に勝って大阪市長になった後も、市職員と対決姿勢を崩さ ない橋下市長は愚かだ。  選挙に勝った後は一転してノーサイドで大阪市づくりに専念すれ ば見上げたものだと思うのに。  これではうまくいかないだろうなあ。  その程度の関心でしかなかった。  ところが私の読者の一人から橋下大阪市長が職員に出したと言わ れるアンケート調査依頼のコピーが送られてきた。  こんな市長でいいんですか、というメッセージとともに。  それを読んで驚いた。  2月9日の日付で大阪市役所全職員に直筆の署名入りで発せられ た調査依頼書には次のようなくだりがある。  「・・・このアンケート調査は任意の調査ではありません。市長 の業務命令として全職員に真実を正確に回答していただく事を求め ます。正確な解答がなされない場合には処分の対象となります・・」  これは異常だ。  アンケート調査を業務命令であると言い、答えなければ処分すると 言う。  これは恫喝であり踏み絵である。  よくも大阪市役所職員が怒りの声を上げて立ち上がらないものだ。  この調査依頼は公開されているはずだからメディアは百も承知の はずだ。  よくもメディアはこの異常さについて報じないものだ。騒がない ものだ。  市職員もメディアも、強い者、人気のある者、世の中の支持を得て いる者には逆らわないにしくはないという事か。  ならば私が言う。  私にとっての橋下氏は、大阪読売テレビの「やしきたかじんのそこ まで言って委員会」などという娯楽番組にともに競演したことのある 駆け出しのタレント弁護士でしかない。  憎めない腰の低い若者でしかない。  それがいつの間にか大阪知事になり、今度は「維新の会」だ、 「船中八策」だ、などと英雄気取りで国政に参加するという。  勘違いも甚だしい。  驕りもここまでくれば異常だ。  見ているがいい。いまに高転びするだろう。    このままでは大阪市長の任期4年はまっとうできないだろう。  機会を見て国政に出るつもりなのだろう。  しかしよしたほうがいい。  いまの日本の政治を立て直すなどという事は誰がやっても貧乏 くじだ。  不可能に近いほど困難な役回りだ。  そんな難事に挑み、そんな絶望的な日本を救う事が出来るのは、 本当の意味で犠牲的精神とたぐい稀な力量のある偉大な人物しか いない。  こんな調査依頼を平気で出すような橋下氏では失敗するのは目に 見えている。  悪い事は言わない。子ども7人の育児と妻を愛して家庭円満に 専念したほうがよっぽど幸せな人生を送れる。  もとのタレント弁護士に戻って無責任な放言を繰り返したほうが よほどの橋下徹らしい人生を送れるのだ。  悪い事は言わない。国政に参加するなどという分不相応な事は よしたほうがいい。                            了   ────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

2020年のバックナンバー

2019年のバックナンバー

2018年のバックナンバー

2017年のバックナンバー

2016年のバックナンバー

2015年のバックナンバー

2014年のバックナンバー

2013年のバックナンバー

2012年のバックナンバー

2011年のバックナンバー

2010年のバックナンバー

2009年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2024年11月19日に利用を開始した場合、2024年11月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2024年12月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いをご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

キャリア決済での購読の場合、次のサービスが利用できます。

docomo au softbank

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する