□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年2月14日第124号 ■ ========================================================= 橋下大阪市長よりも失望した渡辺喜美みんなの党代表 ======================================================== 私は2月11日のメルマガ第117号で、「橋下徹の正体が 見えた!」と書いた。 彼が、次期衆院選で掲げる政権公約に環太平洋経済連携協定 (TPP)への参加と、日米同盟を基軸とした外交政策を盛り 込む方針を明らかにした、と2月11日の読売新聞が報じたのを 読んだからだ。 その政権公約の原案が「船中八策」ならぬ「維新八策」と称し て13日に発表された。 それを報じる2月14日の報道を読んでますますその正体が 明らかになった。 話にならない支離滅裂なものだ。 そこには一貫した思想はない。 もっともこれはたたき台だという。 これから維新の会として議論して固めていくという。 果たして維新の会の最終案はどのような議論を経て、どんな ものにまとまっていくのだろうかと思う。 しかし私がもっと驚いたのは「維新八策」を読んだみんなの党 の渡辺喜美代表の次のコメントである。 2月14日の日経新聞が報じていた。 「内政、外交とも政策はほとんど同じだ」、と「近さ」を 強調したという。 という事はみんなの党もまた支離滅裂だということだ。 維新八策案はこれから議論して固めると言っているだけまだ いい。 しかし渡辺喜美代表は「維新八策」のたたき台を絶賛したのだ。 軽率なコメントだ。 橋下「維新の会」にあまりにも迎合した発言だ。 私は渡辺喜美氏の地元の有権者だ。そのよしみで直接、間接に 自らの意見を何度も伝えて来た。 少しでもその気になって欲しいと思うからだ。 何を言っても通じない渡辺喜美代表にはいい加減失望しつつ あるがそれでもいい所を見つけて応援しようとしてきた。 しかし、この発言を知ってもはや何を言っても無駄だと思わざ るを得ない。 いまの政治家には次々と失望させられていく。 そして誰もいなくなったということになるのだろうか。 それとも考えの違いを見つけてそれをあげつらうよりも いい所を見つけてそれを実現させようと努力するのが政治なのか。 考えさせられるいまの日本の政党、政治家である。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)