□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年2月3日第93号 ■ ========================================================= 間違うな!TPPの説得相手は米国だ。国民ではない。 ======================================================== いよいよ政府は米国と2月7日からTPPの事前協議とやらに 入るという。 しかしそれを報じる2月2日の各紙は勢いがない。どことなく 暗い。 それもそうだろう。 時が経つにつれて明らかになってきたのだ。 日本のTPP参加を認めるかわりにどんどんと米国が無理難題を 言い始めてきたからだ。 これはかつての日米包括協議とまったく同じだ。 日本にとって得るものはほとんどない。 あるのは米国の要求をどうかわすか、犠牲をどう最小限に食い 止めるか、だけである。 こんなものは自由貿易交渉でも何でもない。 その昔、80年代の終わりごろの事だ。 日米貿易摩擦を担当していた外務省の局長が部下の前で怒りを 込めてこう言って皆を驚かせた。 米国の要求はあまりにも理不尽だ。もはや米国とまともに付き 合おうと考える者は誰もない、と。 おそらく、いまでもこれが野田政権内部の本音に違いない。 米国とのTPP交渉が、もはや推進論者からも熱意をもって語 られることが無くなったのも、TPPの重要性をメディアが書か なくなったのも、TPP交渉がかつての理不尽な日米包括協議と 同じであることに気づいたからに違いない。 それどころか、野党や世論の声に押されて野田首相は国会で繰り 返しこう言うようになってきた。 日本の国益を守る。日本の産業を守る。不利な条件を押し付け られることのないよう米国との交渉に臨む、と。 その一方で2月3日の各紙は一斉に報じている。 政府はTPPをめぐる政府の方針や経緯などを説明するため、 一般向けのシンポジウムを全国九地区で行なう事を決定した、と。 相手を間違うな。 TPPは消費税増税とは違う。 TPPの説得相手は米国だ。 いくら国民をだましても米国はだませない。 米国の圧力に負けて要求を飲まされて帰ってくれば、さすがの 国民も気づく。そして怒る。相手は国民ではない米国だろうと。 果たして野田民主党政権にその自覚があるのだろうか。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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