□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年2月1日第86号 ■ ========================================================= 「拉致予算」の7割が使われなかった事のどこが問題か ======================================================== 1月31日の産経新聞がスクープしていた。 拉致問題対策本部(本部長・野田首相)の今年度の予算約12 億円のうち7割が未執行となっていることが、本部事務局への 取材で分かったと。 年度末が迫っており、使いきれるメドはないが、来年度も同額の 予算要求がなされていると。 これを読んだ国民はとんでもない無駄遣いが行なわれている と憤るだろう。 あまった予算は年度内に無理をしても使われる。 来年度もまた使い切れないのに同額の予算要求を行なう。 こんな事を許してはいけないと思うだろう。 当然だ。 しかし本当の問題は、そこではない。 拉致対策本部などという組織をつくり、その組織に予算をつける ことこそ究極のムダにある。 そもそも拉致対策は既存の官僚組織で行なえる仕事である。 外務省や警察が行なうべき仕事だ。情報収集は内閣に内閣調査室 もある。 彼らが本気で仕事をすればいいだけの話だ。 しかも仕事の無い官僚が外務省や警察にはうじゃうじゃいる。 拉致問題対策の最も重要な仕事は情報収集であり、秘密工作活動 であるといわれる。 しかしその予算は外務省と内閣官房にすでについている。 それが外交機密費であり官房機密費である。 この予算を、外務省や警察の官僚を使って有効活用すれば、何も 新たな組織をつくり、そこにあらたな予算をつける必要はない。 ところが実際の外交機密費は適切に使われていない。多くは飲み 食いに使われている。 官房機密費に至っては国会対策やメディア対策、選挙対策までに も使われて来たことが明るみになっている。 菅首相はこの金で毎晩のように内輪の外食を重ねていたとさん ざん報じられた。 ようするに機密費が本来の目的に使われていないのだ。 機密費が流用、濫用されて使われてきたのだ。 このような政策予算の間違った使われ方は山のようにある。 国会の予算委員会の本当の仕事は、このような予算をどんどんと 査定することにある。 そうすれば消費税増税分などすぐに出てくる。 ところが国会の質疑を聞いていると馬鹿議員が政局の話ばかり して肝心の予算の中身についてはまともな査定をしようとはしない。 予算編成は結局は官僚が決めているのである。 この国の政治の問題はそこにある。野田民主党政権になって ますますそれが酷くなったということだ。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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