□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年1月31日第83号 ■ ========================================================= 山根外務副大臣のイスラエル訪問の目的は何だったのか ======================================================== きょう(1月31日)の読売新聞が小さく報じていた。 山根隆治外務副大臣がイスラエルを訪問したと。 それはいい。 野田首相、輿石幹事長は1月27日の参院本会議で、日本政府は イラン情勢を平和的に解決するよう関係国に働きかけると宣言した。 その一環としてイスラエルに外務副大臣を派遣してイスラエルに 武力行使を早まるな、武力行使では問題は解決しない、と説得しに 行ったのだろう。 これこそすべての国と外交関係を持つ日本の役割であり、強みで ある。 正攻法の外交である。 そう思って読みすすめていくうちに驚いた。 山根副大臣は29日の、エルサレムで記者団に対し、イスラエル のリーベルマンらとの会談で、イランからの原油輸入を停止するよう 要請された事を明らかにしたという。 そして山根副大臣は、それに対し、日本はイランからの石油輸入は これまでも過去5年間で約40%の削減をしてきており、今後も更に 削減に務めて行くと説明した、と記者団に語っている。 この読売の記事はその事だけを報じる記事となっている。 何と言う片手落ちの記事だろうか。 何のためのイスラエル訪問だったのか。 もし山根副大臣がイスラエル外相らとの会談でイランとの対立 の平和的解決について何らの申し入れを行なわなかったのなら、 野田、輿石の平和的解決に向けて関係国と協議していくという答弁は まっかなウソとなる。 米国やイスラエルに、対イラン制裁には従うが出来るだけ日本の 企業に経済的悪影響を与えないように配慮したい、ご理解いただき たい、と言いに行っただけのなさけない懇願外交となる。 何故記者たちはその事を聞かなかったのか。 このタイミングで外務副大臣がイスラエルを訪問するということは 重要な外交だ。 ところがその重要な外交をメディアは大きく報道しようとしない。 そしてわずか読売新聞だけが報道した記事が、この体たらくだ。 何事も隠蔽しようとするようになってしまった「死に体」野田 民主党政権であるが、このイスラエル政府と山根外務副大臣の会談 内容については国民に正直に伝える必要がある。 国会議員はその事を国民に代わって国会で追及しなければならない。 なによりもメディアはそれを調査報道しなければならない。 イスラエル政府に確認すれば喜んで話してくれるだろう。 そんな努力すら、いまの記者はしなくなってしまったのだろうか。 それとも問題意識がまるでないのだろうか。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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