□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年1月16日第37号 ■ ========================================================= 中村祐輔東大医科学研究所教授が日本を見限った衝撃 ========================================================== 政府主導で昨年1月に内閣官房に設置された医療イノベーション推進室。 その室長を務めていた中村祐輔・東京大学医科学研究所教授(59)が 辞任し 米国の大学に移籍すると報じられたのは昨年暮れも押し詰まった 12月28日だった。 当時の報道でも、中村教授の辞任の理由が政治主導の限界に失望した事 とされていたが、本人の口からそれを聞き出した報道はこれが初めてで ある。 1月16日の産経新聞が中村教授とのインタビュー記事を掲載した。そこ で語られている中村教授の言葉は衝撃的だ。 中村教授は、あらたながん治療法として世界中の注目を集めるがんペプ チドワクチンの開発を日本で進めてきたヒトゲノム(全遺伝情報)研究の 第一人者であるという。 その第一人者が、国内では、がんワクチン療法の承認に関する基準がない 上、開発・普及に必要な経費への政府支援も限られる。そもそも政府は、 新薬開発に無関心で、その政策も基礎研究の担当が文部科学省、安全性は 厚生労働省など所管がバラバラだ、民主党議員に提言を持ち込んだが耳を 傾ける議員は皆無であり、省庁は動かず、予算はつかなかった、と語って いる。 「霞が関や永田町は大きな視野で戦略を立てることはできない。推進室に 自分は必要ない」と思った、「日本での開発にこだわり、世界での競争に 負けてしまえば何も患者に残せない」と話して、中村教授は今春米シカゴ 大学に移籍する。 そんな中村教授の言葉を聞いていると、同じ名前の中村教授の事を思い 出す。 同じ中村でもダイオード(LED)の実用化の成功でノーベル賞候補に 挙がり、カリフォルニア大サンタバーバラ校へ移籍した中村修二教授の事 である。 中村修二教授とは雑誌で直接対談する機会があったのでより鮮明だ。 それにしてもと思う。 同推進室は昨年1月、当時の仙谷由人官房長官の主導で設置された。 政治主導を唱えて政権を取り、政権をとったとたんに官僚に取り込ま れた民主党政権。 その民主党政権の中でも、いち早く官僚と手を組んだのが仙谷氏で あった。 その責任はあまりにも大きい。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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