□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年1月16日第36号 ■ ========================================================= 信用ならない枝野経済産業大臣の脱原発政策 ========================================================== 「税と社会保障の一体改革」ばかりが取り上げられているが、 野田首相の政策で注目されるのが原発政策である。 野田内閣のあらゆる政策は何もかも不透明なままに官僚任せで 進んでいくが、その中でも最も不透明なのが原発政策である。 すべてを枝野経済産業大臣に丸投げしている。 原発事故の初動態勢が不十分で被爆の危険性が広がったことに ついてはもはや明らかにされているが、その菅政権の下で「今の ところ危険性はない」を連発したのは枝野官房長官だった。 その枝野氏が野田政権の下で原発・エネルギー担当大臣となり野田 はその政策を任せきりだ。 そしてその枝野大臣の原発・エネルギー政策が脱原発なのか原発維持 なのかわからないのだ。 九州電力のやらせ問題については厳しい態度を見せていた。 東電に対しては国有化を受け入れるように要請するような発言をして いる。 再生エネルギー開発の前提となる発送電分離についても前向きな発言 をしている。 しかし枝野大臣は本当に脱原発・再生エネルギー推進を推し進めよう としているのか。 新聞の報道ではさっぱりわからない。 そうしているうちに、どんどんと脱原発、再生エネルギー開発の機運 が失われていく。 こうなれば新聞をあてにすることなくそのほかの雑誌をあたってみる しかない。 その気になって探しているうちに枝野大臣の正体を見事に言い当てた 記事を二つ見つけた。 その一つが週刊エコノミスト1月17日号巻頭の「闘論席」で古賀茂明 元経済産業官僚が書いている要旨次のような記事だ。 「東電国有化の議論が盛んに政府からマスコミにリークされている。 東電を国有化して現経営陣を一掃し、思い切った改革を実行する。国が 経営権を握って火力発電所を売却し、事実上の発送電分離を実現する。 そんなストーリーで『国有化推進論者=改革派』という宣伝が行われ ている。しかし、国というのは一体誰のことか。ほかならぬ経済産業省、 資源エネルギー庁のことだ。 これまで原発問題で数々のスキャンダルを起こし、やらせを主導する。 責任を取るべき幹部が割り増し退職金を貰って辞めていく。そんな組織 が東電を国有化するというのだ。しかも国が資本注入することで銀行の 債権が守られる。国民負担が数兆円増すことになる。本当に改革した かったら原発事故後、速やかに破綻処理すればよかった。そうすれば 経営陣は全員更迭され再生処理が進んでいたはずだ。 発送電分離をしたいなら電気事業法を改正して全国でその実現を図る のが筋だ。東電だけ国有化して一部実現してもそれで打ち止め。むしろ 改革は先送りになってしまう。現に、家庭が電力会社を自由に選べる電力 小売り自由化の議論はまったく聞かれない。実は『国有化』の裏には、 東電の利権を丸ごと自分たちのものにしようという経済産業省の意図が ある・・・」 なるほど、新聞もこう書いてくれればわかりやすい。 そしてこの枝野大臣と経済産業省との関係を見事に言い当ててくれた もう一つの記事を発売中の月刊文芸春秋2月号「霞が関コンフィデン シャル」に見つけた。 すなわち、当初は警戒的だった経済産業省がこのところと枝野大臣を 見直しているという。呑み込みが早くて、次期総理の有望株だと期待し 始めたと。枝野大臣と経済産業官僚との関係が急接近していると。 なるほど、枝野大臣の言動が不透明なはずだ。 官僚に取り込まれた大臣が国民の側に立つことはない。 総理大臣の野心を持った政治家が国民の側に立つはずはない。 野田政権には一刻も早く終わってもらわなければならない理由が ここにもある。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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