□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年1月15日第35号 ■ ========================================================= 野田改造内閣の裏にある不透明なもの ========================================================== 野田改造内閣が発表された直後に私は東京新聞の「こちら特報部」 から電話を受け、一言でこの内閣を評価して見て欲しい、と聞かれた。 とっさに私の口から出てきたのは「嘘で塗り固められた内閣」だった。 それは、野田内閣が「最強の内閣だ」と胸を張った事に対する私の 反論である。 政治家岡田克也の政治生命はとっくに終わっている。 党首の時に小泉自民党に惨敗したことから始まって政権交代後の 最初の外務大臣で見せた迷走ぶり。その後菅直人政権の幹事長として 党内融和をぶち壊した。 常に民主党の枢要ポストに居座りながら何一つ民主党にプラスを もたらさなかった負の政治家を増税断行の責任者に据える。 これで成功すれば政治はジョークだ。 ほかにもある。田中直紀の防衛相だ。これで沖縄を説得させる つもりなのか。国会答弁をさせるつもりか。 拉致担当大臣の松原仁だ。この男は低能な上にウルトラ右翼だ。 こんな男に拉致問題を担当させたら解決するものもしなくなる。 平野国対委員長の文部科学相横滑りもひどいものだ。いくら文部 科学省がほとんど無意味な存在である三流官庁であるとしても、 こんな無能な人物を使う。 官僚主導の政治がますます進むことになる。 私が嘘で塗り固められた改造内閣であるという理由がここにある。 しかし私がこのメルマガで言いたいことはそんなことではない。 その後の野田首相の言動を見ていると野田首相はやけに強気である。 それがやぶれかぶれの空威張りであればわかる。 しかし、それにしても強気である。 その背景には何かがあるのか。 そう思って新聞各紙が報じる内閣改造劇の舞台裏を語る記事を詳し く追ってみたら一つだけ注目すべき記事を見つけた。 それが1月14日の朝日新聞の記事である。 その記事は岡田副首相の実現には輿石幹事長の強い進言があったと 次のように書かれていた。 「・・・12日夜には『問責閣僚だけの交代はダメ』と小規模改造 に異論を唱えていた輿石幹事長が、岡田氏と会食して説得し・・・ ついに折れた」 輿石幹事長が野田、岡田改造内閣の影の立役者だったのだ。 私が驚いたのはその後に続く次のくだりである。 「・・・岡田氏は消費税に慎重な小沢一郎元代表と対立関係にあり 小沢グループからの反発も懸念される(が)、小沢氏は13日夜、 『岡田君にはしっかりやってもらわないといかんな』と周囲に漏ら した・・・」 これはいったいどういうことか。 輿石幹事長を通じ改造内閣は小沢一郎の了解があったということ ではないのか。 そういえば内閣改造直後の記者会見における野田首相のあの答弁 と見事に符合する。 記者の一人から小沢グループの反発について指摘された時の言葉だ。 いつもは冷静、丁重な物言いの野田首相がめずらしく気色ばんで 次のように反論した。 「ご指摘いただいた声って、本当に多いんですか?多いんですか? 私の認識とは違う・・・」 ひょっとして野田改造内閣は野田、輿石、小沢の合作ではないのか。 伝えられるように、岡田副首相の起用が党内分裂を覚悟の小沢切り に踏み切ったという事であれば、そして小沢が一郎が反対している 増税を強行する内閣であれば、小沢一郎が決起しなければおかしい ではないか。 しかし私にはその動きがまったく感じられないのである。 私の推測が間違っている事であれば幸いである。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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