□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年1月7日第16号 ■ ========================================================= 米国にここまで言われて黙っている日本 ========================================================== 米国の言う事にいちいち苛立つことはやめたほうがいい。 米国は正直な国だ。相手のことなどお構い無しの国だ。 とくに日本については何も文句の言わない国、できない国と思われ ているから言いたい放題だ。 しかし、それは日本が悪いのである。 問題は日本の政治家や官僚たちが、それを国民に伝えて、国民の ための政策を国民とともに考えて日本を守ろうとせず、国民に隠したり、 ウソを言って米国に迎合することにある。 なかには米国に言わせてその外圧を利用して都合の悪い政策を実現 しようとする官僚がいるくらいだ。 ここまで情報手段が発達し、国民に知識がついてきているのだ。 どうすれば日本の国民生活を守れるか、それを皆で考えればいいのだ。 政治家や官僚や有識者や論説委員が格好をつけて、まわりくどい事を 言う必要はない。 答えを見つけるだけだ。簡単なことだ。 1月4日の日経新聞がバーシェフスキーUSTR元代表の言葉を掲載 していた。 なつかしい名前だ。 ミッキー・カンターの後を受けて1990年代の最後の頃に米国通商 代表としてさんざん日本に市場開放を迫った弁護士だ。 そのバーシェフスキーがTPP交渉で日本に要望することとして次の ように言っている。 「国内で必要な改革を断行できない国を入れても交渉全体を遅らせる だけ、というのが米政府と議会、他のメンバー国に共通の認識だ。 日本は参加の前提として米日間の長年の課題である農業、自動車、 牛肉などの非関税障壁、日本郵政の保険分野などを巡り顕著な譲歩を 示すことが必要になる」 どうだ、この明快さは。 TPP問題とは、「交渉に参加させてもらうことはすなわち譲歩する こと」なのである。 昨年12月31日の日経新聞でバーグステン国際経済研究所長が 「来年の米戦略」と称して欧州金融危機の回避について次のように答え ていた。 なつかしい名前だ。かつて、クリントン政権の第一期にアジア太平洋 経済協力会議(APEC)の賢人会議議長として日本をさんざん利用した 元財務次官補だ。 欧州金融危機が嵩じて欧州の銀行の破綻連鎖が起きれば、それは 即米国経済の危機につながる。なんとしてでも阻止したい。だから バーグステンはこう言うのだ。 「日本には米国が持たない対外黒字と潤沢な外貨準備があり、 様々な貢献ができる」 日本国民が汗水たらして稼いだ虎の子のカネを、日本国民のために 使うのではなく俺たちのために全部つぎ込めと言っているのだ。 バーシェフスキーやバーグステンの言葉に苛立ってはいけない。 米国人は単純でわかりやすいだけの話だ。 そんな米国を前にして日本人同士が手柄の取り合い、足の引っ張り 合い、権力の奪い合いをして、内輪もめしているからだめなのだ。 国民のために団結して米国に向かい合えば答えはおのずとひとつに なるはずだ。 それができないのは、この国の支配者側に、日本国民を裏切って 米国の手先になっている者たちが多いからである。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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