□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年1月6日第11号 ■ ========================================================= 支離滅裂な米国の国防政策を笑う ========================================================== オバマ大統領とパネッタ国防長官が5日に国防省で記者会見し、 米国の国防戦略の見直しを発表するという。 その内容を1月6日の各紙が一斉に報道していた。 それによれば、二正面作戦を放棄し、アジア太平洋地域での軍事的 プレゼンスを重視するという。 こんないい加減な米国の国防政策に振り回される日本はいい面の皮 だ。 日本は一日も早く日米同盟から自立しなければならない。 ついこの間まで「テロとの戦い」が米国の唯一、最大の敵だと 言っていたのはどこの誰か。 テロとの戦いは「終わりのない最終戦争」だとまで言っていた筈だ。 そしてその「テロとの戦い」は終結していない。 それどころかアフガン、パキスタンで拡散する一方だ。 おまけに、もはや「テロとの戦い」とは無関係になったイラクに おいて、米国の撤兵を待ち受けていたかのように部内対立が激化して いる。 きょう(1月6日)の各紙はシーア派マリキ政権がスンニ派を排除 し始めたことに反発して連続自爆テロが起きた事を報じている。 国際情報に詳しい春名幹男元共同通信ワシントン支局長(名古屋 大学特任教授)は1月6日のコラムで次のように書いている。 成果を焦った米軍のイラク撤退は大失敗であった、と。 マリキ首相は舌を出しているだろう。イラク駐留米軍が撤退を終え た翌日、早くも牙をむいてスンニ派代表のハシミ副大統領に逮捕状を 出した。 ハシミ副大統領は姿を隠し、スンニ派はクルド勢力と組んでシーア 派と対決することになった、と。 要するにイラク攻撃以来、米国は「テロとの戦い」に敗れ、イラク の統治さえ出来なかったのだ。 見ているがいい。イラク情勢は、イラン情勢と密接にからんで中東 を揺るがすことになる。 米軍は中東に戻らざるを得なくなる。 米国は中東情勢の泥沼から抜け出せない。 そんな状況の中で何がアジア重視だ。 米国のアジア重視は見せかけだ。 中国は当面は米国の敵ではない。 米国は北朝鮮との対話再開を中国に依存せざるを得ない。 米国は北朝鮮と戦う気はない。 アジア・太平洋地域の安全保障重視という言葉に乗せられて、米国 のアジア分断作戦の口車に日本が乗せられるとすればこんな愚かな ことはない。 いまこそ日本は日米同盟から自立し、平和なアジアの実現に向けて 中国、韓国、北朝鮮との協力関係確立に外交の舵を切る時だ。 それを唱えて国民を引っ張っていく指導者がどうして日本に出現し ないのだろうか不思議でならない。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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