□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年1月3日第6号 ■ ========================================================= 今年こそ地方が中央政府を否定する年にしたい ========================================================== 日本世論調査会が昨年12月17、18日に行なった調査によれば 政治に不満を持っている人が85%に達したという。 それを報じる解説の中にこういう解説があった(1月3日下野新聞)。 すなわち自民、公明連立政権末期の09年6月の世論調査でも政治 への不満は83%あった。しかしあの時は政権交代への期待感の裏返 しでもあった。今度の不満は、自公政権への期待感が高まっているわけ ではないので、閉塞感はより根深い、と。 その通りだと思う。 今の政治への閉塞感は、政権交代への期待が裏切られ、さりとてそれ に変わる本物の政権交代が見当たらない絶望感から来るところが大きい のだ。 ましてやマニフェストの原点立ち返って民主党立て直す、などという 話では、まったくない。 今日の政治の閉塞感を招いた民主党政権の責任はそれほど大きい。 この未曾有の政治閉塞感を打破するには、もはや中央政治における 新党や政界再編に期待しても無意味だ。 地方が日本を変える。地方住民の声が中央政治を否定し、中央政治 がつくる政策は地方住民の声を繁栄しない限り成り立たない。 そういう政治を実現する年にしなければならない。 私はそう思っている。 橋下大阪市長に期待が集まるのも、「大阪から日本を変える」という 標語によるところが大きいからだ。 べつに大阪でなくてもどこでもいいのだ。橋下氏でなくともいいのだ。 橋下氏が日本を正しく変えてくれるなら大歓迎だ。 しかし橋下氏の真価はまだ分からない。どの様な政治家、政党と組ん でどういう政策を実現するかによってその正体がわかる。期待が失望に 変わることは十分にありうる。 そんな橋下氏に頼るよりも、もっと確実に地方が中央政府を否定する 現実がある。 それはまさしく沖縄だ。普天間だ。 自民党政権であれ民主党政権であれ、いくら中央政府が沖縄に普天間 飛行場の辺野古移転を押し付けようとしても、沖縄住民はそれ拒否し、 沖縄地方議会も沖縄選出の国会議員も、そして市長も知事も、中央政府 に反対せざるを得ない。 これこそが本物の、地方が中央政府の誤った政策を否定する、という ことだ。 そして二番目の地方が現れた。 これがこのメルマガのテーマである。 1月3日の毎日新聞が次のように報じていた。 すなわち野田首相が昨年12月16日の記者会見で「福島原発発電所 の事故そのものは収束に至った」と宣言した。いわゆる原発収束宣言で ある。 ところが福島県議会が昨年12月27日に、その宣言の撤回を求める 意見書を全会一致で可決したというのだ。 私はこの動きを見落としていた。 いや私が見落としていたというよりも、メディアがこの動きの重大性 を正しく報じなかったのだ。 これは大きな地方の反乱である。 原発事故から9ヶ月たっても政府・東電は自己保身を優先して事故 収束を急ぐばかりに汲々としてきた。 被ばく住民の救済をおざなりにしてきた。 そんな政治は間違いだ、そんな政治は要らない、と福島住民が声を 上げたのだ。 第三、第四の沖縄、福島が現れたとき、日本の政治は根本から変わる ことになると思う。 政治の閉塞感から政治の躍動感へと国民の意識が大転換するだろう。 我々が必要とするのは橋下旋風によって中央政治が変わることでは ない。 沖縄や福島で見られる住民の自立であり、中央政治の悪政に対する 抵抗なのである。 その広がりが日本の政治の閉塞感を破る。それのみが日本の政治を 変えることになる。 今年こそそういう年にしたいと思う。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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