□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年元旦第2号 ■ ========================================================= いまや米国の最強の敵はハッカー集団「アノニマス」だ ========================================================== 新年には、どこかの新聞が満を持して驚くようなスクープを掲載 する事が多い。 今年の元旦の各紙は、その意味でつまらなかった。 その中で読売新聞が一面トップで「防衛省がサイバー兵器を開発 していることが分かった」と大きく報道したことが私の注意を惹き つけた。 しかも読売新聞は紙面の他のところで、世界はいまやでサイバー 攻撃とそれに対する反撃が「新たな戦争」になりつつある時代に突入 した、世界でサイバー攻防が激化しつつある、などという解説記事を 掲載していた。 「サイバーテロ」、「サイバー戦争」は間違いなく今年のメディア をにぎわすキーワードであるということだ。 その一方で、元旦の毎日と産経が、ニューヨーク発共同を引用し、 「アノニマス」を名乗る国際ハッカー集団が、米情報関連企業 「ストラトフォー」のウェブサイトに侵入し個人情報をネットで公開 した、その中にはキッシンジャー元国務長官やクエール元副大統領ら の電子メールアドレスやパスワードが含まれていた、と小さく報じて いた。 この二つの記事の関連性に気づいたものが果たしてどれほどいる だろう。 サイバー戦争は国家間の戦争だけではない。 サイバー攻撃は核施設をはじめとした国家の中枢機能を破壊する ことだけではない。 米国が本当におそれるのは、機密情報流出によって米国の恥部が 天下にさらされる事だ。 その事によって米国の正統性が崩壊するからだ。 アサンジュのウィキリークスに米国が腰を抜かした理由がそこに ある。 しかしいまやアサンジュよりも手強い敵が現れた。 それは、得体の知れないハッカー集団である。 国家が姿を変えたハッカーかもしれないが、国家と無縁のアウト ローもいるに違いない。 特定できない、しかも動機が不明で不純な、アウトロー、アナキ ストがハッカーだったらどうか。 そしてそのような本物の「テロ」は、同時にまた強烈な反権力、 反体制派だから手強い。始末に負えない。 米国にとって中東の自爆テロよりもやっかいだ。 アサンジュのように、正体を明かし、公然と反権力を唱えている 者よりも米国にとっては脅威なのだ。 すでに米国はサイバーテロが分かれば即座に攻撃すると明言して いる。 米国は今後は本格的にサイバーテロ戦争にそなえた政策に重点を 移すだろう。 日本はそんな米国の意図を知ってか知らずか、いつものように 日米同盟の名の下にサイバーテロ対策強化の片棒を担がされようと している。 それが元旦の読売新聞のスクープが意味するところだ。 米国や日本政府のサイバーテロ対策は国民生活に多大の影響を与え ることになる。 アノニマス対策の名の下に、ウィキリークスへの言論統制が進む。 その意味でアノニマスのハッカー行為は諸刃の刃だ。 アノニマスを支持するわけには行かない。 しかし、サイバーテロで一番打撃を受けるのは国家権力であり米国 である。 国家権力や米国の不正が正されるのであれば、いかなる混乱も甘受 できる。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

新しいコメントを追加