□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年元旦第1号 ■ =========================================================== NHK紀行番組「小さな旅」に登場する人々を幸せにする政治 ========================================================== 謹賀新年 今年の最初のメルマガはおだやかなものを書いて始めたい。 一夜明けたからもう昨年の事になるのだが、大晦日の早朝、 起きがけにテレビをつけたらNHK紀行番組「小さな旅」が目に 入った。 その日のテーマは、「町は今朝もほうき(箒)の響き」と題して 栃木県鹿沼市が舞台であった。 私が外務省を辞したのは2003年の8月末だった。 その後二年ほどたって栃木県那須塩原市に移り住み、今年で7年 目になる。 それでも鹿沼市がほうき(箒)の町であることなど知らなかった。 いや鹿沼市に足を踏み入れたことさえない。 いかに行動範囲が狭いなまけものであるかだ。 そんな私にとって、日光連山をのぞむ栃木県鹿沼市の町は風情が あった。 日光東照宮を訪れる人たちの宿場町として栄えたというその鹿沼 市で、もう数えるほどの数に減ったが、いまでも手作りでほうきを つくり人たちがいる。 その一人である30代半ばの女性が、鹿沼の町とともにその日の 番組の主人公だった。 ほうき職人だった祖父が、ほうきづくりを手伝っていた祖母の死 によって一人となり、見かねてその代わりに手伝ったのがきっかけ だったという。 一日にやっと一つ編み上げるのが精一杯というそのほうきの出来 栄えを、やはり祖父と同じような年配のほうきづくりの長老に見て もらって修行を重ねる。 彼女の仕事場には2年前に逝った祖父が最後につくったほうきが かかっていた。 ほうきは電気掃除機の普及とともに日本の生活から姿を消した。 それでも畳の間を掃除する時にはまだ使われている。 畳を掃くほうきの音が番組の中で心地よく響く。 ほうきは、古くなると庭を掃くほうきに変わって使われる。 ほうきはまた木工所のおがくずを機械から吐き出すことにも 使われる。 親父の代から数えてかれこれ40年ほど使っているというそのほうき の毛先は随分短くなっているが健在だ。 機械の鉄にはほうきがなじむという。 こういう人たちが日本全国に生きている。仕事をし、暮らしている。 これが平和な日本だ。 真摯に生きている日本国民だ。 日本という国の強さだ。 全国にはこのような人たちが無数に生きて仕事をして暮らしている。 政治は、こういう人たちが、安心して、公平に、暮らせるようにする ことだ。 指導者たちは自分の自己主張や保身を考えるのではなく、こうした 国民の一人一人の生活に思いを馳せて、与えられた権力とその給与を 正しく使わなければいけない。 私は今、昨朝見た「小さな旅」の番組を、そのテーマ音楽とともに 思い出しながらこのメルマガを書いている。 零下5度。曇り空で初日の出は拝めなかったけれど穏やかな元旦の 朝である。 今年もご愛読よろしくお願いします。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

新しいコメントを追加