□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年12月28日第925号 ■ =========================================================== 小出裕章と湯浅誠、片山善博の違い ========================================================== 12月26日の毎日新聞「風知草」において、今やすっかり 反小沢から脱原発の筆頭ジャーナリストとなった感のある山田孝男氏が、 京大原子炉実験所の小出裕章助教の事をべた褒めして、つぎのような エピソードを紹介していた。 すなわち旧知の政府関係者が、新エネルギー政策の決定過程に「小出 さんみたいな人を巻き込めないか」と漏らしたという。 それを聞いて小出氏に確かめると、つぎのような答えが返ってきたと いう。 「私は政治には絶望していましてね。今のような政治ではどんな委員会 をつくったところで何も変わらない。私は受けません」 このような発言をする小出を私は評価する。 ガス抜きに利用するだけして、その意見をはじめから聞く気のない 政府の卑劣さを見抜いているからだ。 それでも委員会のメンバーに選ばれると箔がつく。 その箔を求めて、日頃政府批判を繰り返してきた連中が、声をかけ られた途端、手のひらを返したように政府内部入る識者がなんと多い ことか。 小出はそのような箔は今さら要らないというのだ。 そのような箔は、これまでの自分に人生を否定することになるからだ。 この小出裕章助教の言葉で思い出したのが湯浅誠と片山善博だ。 いずれも一時は私がもっとも期待し、評価していた人物だ。 しかし彼らは、あの食わせ者菅直人の要請をあっさり受けて、湯浅誠 は内閣府参与に、そして片山善博は総務大臣までになった。 そして彼らは政府の内部に入り込んで一体何をしたというのか。 菅内閣の参与などでは官僚の前に何もできない。 案の定、湯浅は何もできなかった。 総務大臣であればその気になればかなりのことができる。しかし片山 は片山を隠した。国会答弁で本音を語ることはなかった。 湯浅誠のライフワークである派遣労働者の救済は今どうなっていると いうのか。 野田民主党政権は悪名高い労働者派遣法の改正をあっさり見送った。 湯浅誠が3年前に先頭に立った「年越し派遣村」は今年は話題にも のぼらない。 失業者の状況はますます厳しくなっているはずなのに。 片山善博に至ってはいまや元総務大臣の肩書きでメディアに頻繁に 登場し、評論家稼業に専念している。 万年助教に甘んじて政府批判を続ける小出裕章氏とあまりに対照的だ。 どちらの生き方を選ぶかは、もちろん個人の自由な選択ではある。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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