□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年12月24日第918号 ■ =========================================================== シリア首都の爆破事件は自作自演に違いない ========================================================== シリア国営テレビ放送が報じたという。 12月23日午前、シリアの首都ダマスカスの治安情報機関施設 周辺で爆発物を積んだ自動車2台が爆発したと。 国際テロ組織アルカイダの仕業とみられ、少なくとも40人が 死亡し、約100人が負傷した、と。 これを12月24日の日本の新聞各紙が外交面で小さく報じている。 読者は、これをイラクやアフガンやパキスタンで日常茶飯事のよう に繰り返される自爆テロのひとつに過ぎない、と読み過ごしてしまう だろう。 しかしこれは違う。が周到に仕掛けた爆破事件だ。 特別の意味を持つ。 シリアにアルカイダなど居るはずがない。 いたとしてもアルカイダの標的はイスラエルと米国だ。 シリアの治安情報施設を攻撃することはありえない。 アルカイダにとって得る物は何もない。 なぜこのような自作自演をシリアは行なうのか。 それはとりも直さずシリアが追い込まれている証拠である。 米国にメッセージを送るために爆破事件を起こしたのだ。 リビア市民が犠牲になっても構わない。アサド体制の生き残り のためならどんな無法をも繰り返す。それがシリアのアサド政権だ。 そのメッセージとは次のようなものである。 アルカイダの標的になったシリアはアルカイダと戦うという意味で 米国と利害を一致する。 シリアがアルカイダに乗っ取られるようになると困るのは米国と イスラエルだ。 ともに闘おう。シリアは米国とイスラエルをアルカイダから守る。 敵の敵は味方だ。その味方を見捨てないでくれ。 そう言っているのである。 しかしこのメッセージはもはや今の米国には通用しないだろう。 パレスチナの反米武装強硬派を抑え込む事のできる恐怖政治を敷く シリアのアサド体制を米国は利用し続けた。 裏でアサド独裁体制と手を結んだ。 しかしエジプト革命以降の中東民主化の嵐を前にして、米国は戦略 を変えた。 もはや独裁者と手を結んで反イスラエルのアラブ原理主義者を抑え 込むという戦略は得策ではない。 中東の民主化はもはや避けられない流れだ。 それならばむしろ中東の民主革命の波に乗って独裁政権を倒し、 新しく出来る民主政権を味方につけるほうが賢明であると。 アラブの国民が支持する民主国家を支援し、アラブの国民を親米に するほうが得策であると。 それは取りも直さずシリアをイランから切り離し、イラン包囲網を との最終戦争をしかけるということだ。 これを報じる12月24日の共同通信の記事はこう書いていた。 「・・・アルカイダの犯行声明は出ていない。在外の反体制活動家 はシリアがテロの被害者である事を示すための『自作自演』の可能性 があるとの見方を示した・・・」 シリア情勢から目が離せない。 イランとの戦いはその後だ。 中東情勢がきな臭くなってきた。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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