□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年12月23日第913号 ■ =========================================================== これが九州電力ヤラセ事件の結末である ========================================================== 福島原発事故の見通しが立たない最中の今年6月に、九州電力 やらせメール事件が発覚し、眞部社長の引責辞任は避けられない情勢 であった。 その後やらせメールの背景には古川佐賀県知事の関与が指摘され 問題の根深さが露呈した。 10月には郷原弁護士を委員長とする第三者委員会の報告書が提出 され古川知事の責任が明らかにされた。 それにもかかわらず、九州電力が政府に提出した最終報告書は、 郷原第三者委員会の報告書を無視したものであったため、枝野経済 産業相はこれを認めず、報告書の再提出を求めた。 私はその時点で、メルマガ第733号「九電やらせ問題がどう終わる かでこの国の脱原発の方向が決まる」(18月18日付)を書き、果た して枝野経済産業相はこの問題に厳正に対処できるのか、その決着から 目が離せない、と書いた。 それから2ヶ月余がたち、見事に原発派の巻き返しが奏功し、九電の 勝利に終わって決着がつきそうだ。 12月22日、九州電力は経済産業省に対する最終報告書の再提出を 見送ることを明らかにした。 その代わりに枝野経済産業相宛にやらせ再発防止の取り組みなどを まとめた文書を提出することでお茶を濁すという。 枝野大臣も、「九電の自主的な努力の一つ」と言ってこれを受け取り、 最終報告書の再提出は求めない考えを示したという(12月23日読売)。 これに先立つ12月20日には古川知事が給与を減給して責任を取る と発表し、自らの引責辞任を封印した。 眞部九電社長が居直り続けけることなどはもはや誰も関心がない。 これが大騒ぎした九電やらせメール事件の結末である。 折から12月22日には東京電力が電力料金の値上げを申請すると 発表した。 枝野産業大臣はその日の記者会見で「認可するかどうかは私の判断だ」 と牽制してみせた(12月23日日経)が、その言葉はむなしい。 さらにまた12月23日の朝日新聞にはこんな記事もあった。 すなわち民主党の脱原発派議員たちが、民主党エネルギープロジェク トチーム(PT)の顧問に、菅直人前首相を据えようとしたが座長の 大畠元経済産業相がこれに難色を示したという。 もはや脱原発の流れは完全に止まった。 それどころか野田民主党政権のあらゆる政策が漂浪している。 野田民主党政権の内部崩壊が加速している。 脱原発問題どころではないのである。 残念ながらこれが民主党政権の現実なのである。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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