□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年12月20日第907号 ■ =========================================================== 「日米地位協定運用見直し」を繰り返す玄葉外相の大ウソ ========================================================== 在日米軍で働く民間米国人(軍属)が起こした事件・事故について 日本で裁判ができるよう日米地位協定の運用を改善する事で日米が合意 したと発表されたのは11月24日であった。 それ以来、玄葉外相はこの運用見直しの成果を機会あるごとに宣伝し、 その一方で日米地位協定の改定作業をかたくなに拒否し続けている。 ここまで外務官僚の言いなりになっている外相を私は知らない。 玄葉外相の「運用見直し」による改善は大ウソだ。 いつかはその事をメルマガで書かなくてはならない。 そう思っていたら、きょう(12月20日)発売のサンデー毎日1月 1-8日号でジャーナリスト吉田敏浩氏がこのいかさまぶりを見事に 言い当てている記事を見つけた。 そしてその吉田氏の記事を国際問題研究者の新原昭治氏が補強して 証言している。 日米安保関係の欺瞞を追及する事では第一人者のこの二人が述べる 「日米地位協定運用見直しの大ウソ」は、密約を重ねて国民の目を欺い てきたこの国の対米従属外交の姿を見事に言い当てている。 今度の運用見直し合意の欺瞞は数多くあるが、誰が見ても明らかな のは、裁判権があくまでも「米国の好意的考慮」で与えられたという ことだ。 事件が起きるたびに「米国の好意的配慮」をお願いするしかない。 今回は裁判権行使が許されても、次はどうなるかわからない。 これこそが不平等合意であり、むしろ裁判権放棄を追認したという 意味で、裁判権放棄の固定化となる。 イラクの治安が不透明な中で、オバマ大統領があえてイラク撤退を 決意したのは、財政的困難もさることながら、イラクが米兵の犯罪は イラクの法律で裁くという立場を崩さなかったためだった。 つまり米国との不平等な米軍地位協定を許さなかったのだ(12月 16日朝日新聞ーイラク戦争終結)。 玄葉外相が地位協定運用見直しに合意したと胸を張って発表した直後 の報道では、朝日(11月26日)、東京(11月26日)、毎日(11 月27日)がそれぞれの社説で、こぞって日米地位協定の改定を政府に 求めていた。 それにもかかわらず玄葉外相は日米地位協定の改定を拒否し続ける。 これほどやりやすい外相はない。 そのご褒美に特別機でやたらに世界を飛び回らせてもらっている。 訪米が終われば来年早々には中東訪問だという。 外務官僚の高笑いが聞こえてくるようだ。 了 読者へのお知らせ 1.来年2月の小沢塾に講師として呼ばれました。この際小沢一郎に どのようなメッセージを伝えたらいいか、読者の意見をお聞かせ 下さい。 2.来年からの「天木直人のメールマガジン」では、内容をより充実 させるために対談方式の時事評論を定期的に動画配信することを 計画しています。ふさわしい対談相手は誰がふさわしいか、ご意見 をお聞かせ下さい。 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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