□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年12月20日第906号 ■ =========================================================== 米国がもくろむWTOの終焉とIMF体制の存続でいいのか ========================================================== 戦後の国際経済体制もまた大きな転機を迎えている。 世界貿易機関(WTO)の多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)が 12月17日閉幕した。 世界全体の自由貿易ルールをつくるドーハ・ラウンド交渉が、始ま って10年を経てもなお対立を乗り越えられず、「近い将来には妥結 できそうにない」という議長総括を採択して閉会した。 これは事実上のWTOの終焉宣言だ。 その一方で二国間、地域間交渉に世界の重点は移りつつある。 これは歴史の逆戻りだ。 それを率先しているのが戦後の国際経済体制を作った米国である。 みずからの都合のいい相手との排他的な地域協定づくりに走る。 これは保護主義へのあからさまな回帰だ。TPPがまさしくそれだ。 保護主義の行き着く先が戦争だったのではないか。 その反省に立って出来たのがGATTでありWTOだったはずだ。 日本はGATT、WTOの推進を国是として唱えてきた国では なかったのか。 日本はTPPなどを重視するのではなく、WTOを立て直すべきだ と主唱すべきではないのか。 その一方で米国はIMF体制をあくまでも維持しようとする。 世界的な財政赤字問題と通貨不安の下で、IMF体制こそ抜本的な 改革が不可欠であるにもかかわらず、米国金融資本主義の最後の砦で あるIMF体制だけは米国は手放そうとしない。 日本はかつてアジアに円通貨圏を作ろうなどと提案をしたことが あった。 いまから思うと夢のような話だ。 米国の反対でそれがつぶされ、いまでは円高攻勢によって日本経済 は翻弄され続けている。 国際貿易・通貨体制もまた大きな歴史観の中でとらえなければいけ ない。 官僚主導の対米従属から自立し、政治主導の政策が今ほど必要な時 はない。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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