□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年12月17日第895号 ■ =========================================================== 私が橋下徹のブレーンであったらこう助言する ========================================================== 大阪ダブル選挙における勝利とともに、すっかり政治報道の主役に なった橋下徹大阪市長。 連日のようにメディアに呼ばれて質問を受けている。 おそらくこの現象は当分続くだろう。 いや、週明けにも晴れて大阪市長として活動を開始すれば加速する だろう。 その前に私の橋下問題に関する評価を書いておく。 橋下徹とメディアのやりとりを聞きながら、私はいくつかの問題点 を感じ取った。 一つはもちろん既成政党、政治家と橋下大阪市長の関係だ。橋下人気 へのすり寄りだ。 そのことはとりもなおさずやがて来る解散・総選挙に向けての政界 再編と関係してくる。 ふたつ目は、橋下人気と表裏一体の現象であるが、メディアの橋下 徹に対する警戒だ。 左翼が橋下徹を独裁者と批判するのはわかる。 しかし権力側と近いメディアが、新しい権力者の橋下徹に冷たくして いる。 それは彼が既存勢力への挑戦者であるからだ。 橋下氏の本性がいまだ不明で、自分たちの仲間になるのか、敵対勢力 となるのか、見極めているのである。 いるのである。 たとえば大宅映子が「暴走するな」と警告し、古舘伊知郎が「弱者 切り捨てにならないか」とつめよる。 たまたまこの二人のコメントが目立ったから引用したのだが、みの もんたをはじめ、あらゆるメディアのコメンテーターも、橋下の国政参加 を前提に、これからどうするのか、お手並み拝見、という突き放した 態度を見せている。 人気を独り占めにする橋下に対するやっかみも手伝って、橋下は右 からも左からも警戒されているのだ。 三つ目に、それに対する橋下の対応はいまのところ慎重だ。きわめて うまくやっているということだ。 自分はあくまでも大阪市長だ、大阪市議会では維新の会は少数政党だ、 平松票は自分に対する批判票と受け止めている、などなど、謙虚な対応 に終始している。 しかも国政の大きな問題については巧妙に明言を避けている。 問題はこれからだ。 国政の主要課題についての意見を求められる場面が増えていく。 いつまでも曖昧なままにしておくわけにはいかない。 そのうち本音が出てくるだろう。そしてその兆しが既にあらわれ つつある。 果たして彼は「正しい政治家」として成長していくのだろうか。 私が橋下徹のブレーンならためらいなくこう助言するだろう。 「日本国憲法を尊重する政策、政治を実現する」、その一言を早く 明言せよ、と。 国政の主要テーマ、つまり政界再編の際の主要テーマは多くある。 消費税増税是か非か TPP賛成か反対か 原発賛成か反対か 辺野古問題を含む在日米軍基地問題と憲法9条をどう考えるか 弱者切り捨ての小泉新自由主義か弱者に顔を向けた共生主義か 君が代、日の丸問題をどうとらえるか 中国、韓国との過去の歴史にどう向かい合うか。 公務員改革なのか公務員たたきなのか 中央集権か地方分権か などなど。 そしてこれらの問題には既存政党、政治家の間でさえねじれ現象が 見られる。 しかしそれらは、一言でいえば憲法9条を含め、憲法を尊重するか 改憲を目指すかの問題に集約される。 橋下徹が護憲を最優先すると明言し、それを実行するのなら誰も橋下 徹を超えることはできない。 左翼は橋下徹を独裁者とは呼べない。 私が橋下徹のブレーンならそれを一刻も早く明言しろと助言する。 それが出来ないようでは橋下人気はやがて終わる。 橋下人気が続いても日本の政治はろくなものにならない。 はたして橋下はそのことに気づくだろうか。 おそらく気づかないだろう。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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