□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年12月16日第894号 ■ =========================================================== 禍根を残す日本大使館前に建設された「韓国慰安婦の碑」 ========================================================== このメルマガの結論をはじめに述べておく。 私は真の持続的良好な日韓関係を築くには、いつの日か日韓両国 政府が1965年の日韓基本条約を見直し、戦後の日韓関係を清算 するあらたな基本条約を締結して再出発するしかないと思っている。 そしてそれが実現可能になる前提として、日韓両国の国民的和解が 不可欠であり、その形成に向けての日韓両国政府の普段の努力が必要 であると思う。 そのような時が来るかどうかはわからない。 それは「来る」という受け身の姿勢では来ない。「来させてみせる」 という積極的な両国政府、国民の決意が必要なのだ。 そのためにもソウルの日本大使館の前に建設された「韓国慰安婦 の碑」建設を防げなかった日韓両国政府の非力を残念に思う。 私は12月14日のメルマガ第884号において野田政権の政権浮揚 を図るはずだった「年の瀬外交3連発」の思惑外れについて書いた。 とうとうその一発目である李明博韓国大統領の訪日さえも不発に 終わりそうだ。 訪中、訪米とは違って、李明博大統領の訪日が延期されるということ ではない。 李明博大統領の訪日は予定通り行われるが、日韓首脳会談が不毛な ものになりそうなのだ。 韓国内で沸き起こった元慰安婦の賠償問題が李明博大統領から提起 されるという。 日本側は「我が国の立場は一貫している」(玄葉外相の12月14日 の記者会見)として元慰安婦への賠償問題は1965年の日韓基本条約 で解決済みという立場を崩さない。 そんな中で、韓国の支援団体が日本大使館の前に「慰安婦の碑」の 設置を強行した。 この問題は日本外交の最も困難な問題となるだろう。 おそらく普天間問題や領土問題以上に困難な問題に違いない。 だからこそ各紙ともこの問題についての歯切れ良い報道がない。 一人産経新聞だけが「慰安婦の碑」の建設を「国際的には前代未聞の こと」であり、「これは明らかに度を超している」と書いている。 そしてそれはその通りなのだ。 そしてこの問題の真の解決は、冒頭で述べたように、両国国民の和解 に裏打ちされたあらたな日韓基本条約の締結しかない。 しかし野田政権も李明博大統領も、それをなしうる政治的力はない。 それは命がけの一大政治決断であり一代限りの首脳が行えるものでは ない。 ましてや指導力を失った野田首相や李明博大統領では不可能だ。 かくして李明博大統領の訪日は、この難題をごまかして形ばかりの 友好を演出する不毛なものに終わるだろう。 野田政権浮揚の一発目となるはずのものが不発に終わるのである。 残念でならない。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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