□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年12月13日第883号 ■ =========================================================== 野田首相は12月16日に次期戦闘機の決定ができるのだろうか ========================================================== 次期戦闘機導入をめぐる政府の迷走についてはこのメルマガで何度も 書いてきた。 その正式決定がいよいよ12月16日に安全保障会議(議長・野田 首相)において行われるという。 私は1988年と1989年の二年にわたり内閣安全保障室の審議官 の一人として安全保障会議をおぜん立てした経験を持つ。 安全保障会議は、関係各省の官僚たちの間でシナリオが周到に準備され ていて、会議の決定は大臣がそのシナリオを読み上げ、首相がそれを了承 するというセレモニーであると相場が決まっている。 だから今度の次期戦闘機の決定もとっくに決まっているはずだ。 ところがきょう(12月13日)の読売新聞と産経新聞が一面トップで 正反対の記事を掲載していた。 だから私は注目した。いったいどうなっているのだろう、と。 すなわち読売新聞はかねてから指摘されている通りF35機に決定される と書いている。 その一方で産経新聞はF35に多数の亀裂が見つかったのを受け米国防省 が開発計画を遅らせる見通しとなった、日本政府が予定する16年度から の導入可能性はほとんどゼロ(米関係者)となった、と報じている。 果たして安全保障会議はどのような決定を行うのだろうか。 読売新聞によれば戦闘能力の高さ(ステルス性など)を防衛省と空自が評価 してF35に決定することにした、と書いている。 かねてから指摘されているとおり次期戦闘機は防衛相、空自の高いおもちゃ なのだ。 しかし、そもそも納期が間に合わないものが買えるのかという問題がある。 しかも計画変更に伴う開発経費の大幅増が予想される。当然のことながら 購入価格が値上がりする。 こんな無駄遣いを野田首相は許すのだろうか。 財務省は防衛費削減のターゲットとして選定先送り論を唱えていると産経 新聞は書いている。 野田首相が財務省の言いなりなら先送りという事になるだろう。 ところが先送りできない理由があるという。 先送りすれば、それはF35の完成を待ってF35を導入する事を意味する ので、ライバル社が選定過程が不透明だ、不公平だとして訴訟を起こしかね ないという。 野田首相も12日、英保守党のハワード前党首との会談で「透明性を確保 した方法で決まると約束したという(12月13日産経)。 それよりもなによりも、決定を延期すればそもそも次期戦闘機を導入する 必要があるのか、という不要論を勢いづかせることになる。 繰り返して問う。 果たして野田首相はF35の決定を12月16日にできるのであろうか。 産経新聞は、野田首相はこの重大な決定を、問責決議を受けた一川防衛相 に丸投げしているのが実情だ、と書いている。 見事なオチだ。最大のジョークである。真面目に考えてバカを見た。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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