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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

野田政権を見限った朝日新聞
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年12月3日第848号 ■     =============================================================   野田政権を見限った朝日新聞                                           ============================================================  もちろん朝日新聞はそんな事を一言も言っていない。  それどころか朝日新聞は今でも野田首相を支えたい気持ちに違いない。  しかし一川防衛大臣の問責決議案は必至であると報じる12月3日の 朝日新聞の記事を読むにつけ、さすがの朝日新聞も野田政権はなが く持たないのではないかと思い始めたのではないか。  それほど野田首相をとりまく政治状況は厳しくなりつつある。  たとえば一川防衛大臣の進退をめぐる野田首相の姿勢だ。  彼は国会で一川大臣を庇い、続投させる意向を鮮明にした。  そのことに私は驚き、危ういものを感じた。  野田首相がここまで強気な理由は、もちろんここで一川大臣を更迭し たら政治指導力を失うという判断によるものだ。  しかし私はその判断こそが、安全運転と慎重発言を繰り返して来た 野田首相が見せた最初で最大の致命的な判断ミスだと思う。  先が見えない普天間問題をどう進めるか。一川防衛大臣の職責はあまり にも大きい。  しかも防衛大臣の職責は普天間問題だけではない。  次期戦闘機の決定問題や武器輸出三原則の問題、さらには自衛隊の海外 派遣や日米同盟の深化など、曲がり角にさしかかった日本の安全保障政策 を担う重責がある。  一川防衛大臣でそれを乗り切ることは出来ないことは明らかだ。  たとえ今度の暴言、失言問題を乗り切っても、むしろその後が大変だ。  野田首相はまだ自らの余力のあるうちに、能力のある適任者を防衛相に つけて心機一転をはかるべきなのだ。  このままでは野田首相は追い込まれる。  朝日新聞はそう訴えていると私は読み取った。私もそう思う。  なぜ野田首相はそれができなかったのか。  その理由こそ野田首相の置かれているもっとも深刻な状況を物語るもの である。  すなわち野田首相には彼を支える信頼できる有能な人物がいないのだ。  党内野党の小沢派議員らとの対立はもとよりだ。  しかし野田政権内部からの支援さえ無く、孤立が深まるばかりだ。  女房役の藤村官房長官は朋友だが力は無い。野田首相を助けられない。  輿石幹事長は古い国対政治家だ。寝技だけではもはや日本の政治を乗り 切る事はできない。  仙谷・前原は野田政権を見限っている上に影響力をなくしている。  とくに前原政調会長は野田政権の獅子身中の虫だ。  政策決定にもっとも重要な役割を果たすべき前原政調会長は、驚いた事 に12月3日の読売テレビの辛坊治郎の「ウェーク」に出演し、評論家面 をして振る舞っていた。  政策的に野田政権を支えなければならない人物が、一切汗をかくこと なく拱手傍観しているのだ。  野田首相の政治生命がかかっている「税と社会保険の一体改革」に至っ ては年老いた藤井裕久内閣補佐官が一人苦闘している。  だからといって今すぐに野田政権が倒れるわけではない。  解散・総選挙はまだ先のことだし、野党の倒閣のエネルギーはない。  問題が山積しているなかで、重要な決定がなにもできないままに いたずらに時間が過ぎていく。  その間にも日本をとりまく状況は厳しさを増し、国民生活はますます 苦しくなっていく。  そのことこそが本当の日本の危機である。  朝日新聞が書くべきことはその事なのである。                             了   ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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