□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年11月25日第829号 ■ ============================================================= 「巨人軍のお家騒動」を歓迎する(続) ============================================================ 私は11月14日のメルマガ第800号で巨人軍のお家騒動を歓迎 すると書いた。 このお家騒動がどの様に展開しようとも、その事によって渡辺恒雄 という勘違い男の影響力がそがれていくことは間違いない。それを願う からだ。 そしてその私の思いをさらに強めさせてくれる記事を見つけた。 週刊ポスト12月2日号に掲載された「総理も野球のルールも決める ナベツネ『オレがドンだ』」という記事がそれである。 その記事の中に次のようなくだりがあった。 すなわち、去る10月21日の夜、ホテルオークラの料亭・山里で 開かれた会合に野田首相が姿を見せたという。 この会合は渡辺氏が主催して開かれる記者クラブメディアのOBと 政権政党の政治家たちの定期会合であるという。 「山里会」と称して、政治とメディアに対する渡辺氏の権勢を誇示 する場として機能してきたという。 その夜も橋本五郎(読売)、芹川洋一(日経)、岩見隆夫(毎日)、 早野透(朝日)らが集まっていたという。 この光景の描写で始まるその特集記事は、「次は野田君だ」、「俺は 野田内閣支持だから」、という渡辺氏の言葉を引用しながら、渡辺恒雄 という人物が歴代の首相を決めるにあたっていかに影響力をふるって 来たかをこれでもかと書いている。 その記事はまた、官邸に戻った野田首相が「会食は有意義なものと なったか」と記者から聞かれ、「おかげさまです」と答えたというエピ ソードを紹介し、その言葉の意味は、ネベツネが操るメディアとナベツネ が頼る財務官僚が結託して野田政権を誕生させたことへのお礼の意味だ、 と書いている。 因みに丹呉前財務事務次官は読売新聞の社外監査役に天下りし、毎日 のように渡辺氏と情報交換する側近中の側近ブレーンだという。 こんな事が本当に行なわれているのだろうか。 そう思っていたら、奇しくも月刊「選択」の11月号に、「ネベツネ」 に見放される自民党、という見出しで次のような記事があった。 ・・・読売新聞グループ本社会長、渡辺恒雄は10月21日夜、ホテル オークラで開かれたベテラン政治記者による「山里会」に首相、野田佳彦 を呼び、品定めを終えると、赤ら顔で叫んだ。「俺は野田内閣支持だ。 野田内閣支持!」・・・大連立の目も消え、次への展望が見えぬ自民党 議員にとってはこの言葉は重く響いたに違いない・・・ やはり本当だったのだ。 たかがひとりのおいぼれ新聞記者あがりの男に、ここまで日本の政治が 国民の目の届かないところで左右されていいのか。 私が巨人軍のお家騒動を歓迎する理由がここにある。 まさかの部下の反逆にぶちきれて怒り狂ったナベツネ。 「俺は法廷闘争で負けたことはないから。10人の最高級の弁護士を 用意している。法廷なら、わが方の最も得意とするところだ」(11月 23日産経)とムキになる渡辺恒雄。 ぜいぜい残された時間を部下との内輪喧嘩に費やしてくれ。 そして残されたエネルギーを使い果たすがいい。 二度と政治に介入できなくなるように。 私は巨人軍のお家騒動を歓迎する。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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