□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年11月19日第815号 ■ ============================================================= 蓮舫、長妻の赤恥と古賀の限界 ============================================================= とっくに終わっていたと思っていた「事業仕分け」が、「提言型政策 仕分け」と名前を変えて始まった。 しかし、このような作業はもはや無意味だ。税金の無駄遣いだ。 いくら名前を変えても、そしていくら野党の国会議員や官僚批判の古賀 茂明前経産官僚を仕分け人に加えたとしても、まったく意味はない。 議論はもはや尽くされている。無駄が明らかになっている。 あとは仕分けをするだけだ。 その仕分けができなかった民主党政権とその閣僚に、いまさら仕分けを 続け させて何になる。馬鹿げている。 それを象徴する光景が11月19日の「みのもんたのサタデーずばッと」 で見られた。 ゲストに蓮舫、長妻と、古賀が出演していた。 蓮舫、長妻が仕分けの意義につき、懸命な言い訳を弄していた。 これら二人は野党時代に政府・官僚の嘘を暴き、追及してその存在感を 示した議員だ。 それが政権政党となって政府・官僚の弁護をする。 似合わない上に、説得力なしだ。 長妻に至っては改革を進めようとして身内の仙谷や官僚に切られたにも かかわらず、いまや保身のために政府・官僚弁護の言い訳をしている。 自己矛盾の極みだ。 その蓮舫、長妻の言い訳が、ことごとく元改革官僚の古賀茂明氏の反論 に打ち砕かれ、 蓮舫などは顔色を失っていた。 それはそうだろう。古賀氏のほうが何事もよくわかっているからだ。 蓮舫、長妻はテレビの前で生き恥をさらしたのだ。 ところがその古賀もまた大きな限界にぶつかっている。 彼がいくらメディアで正論を吐いても、そして「政策仕分け」に参加し て政府・官僚の嘘を暴いても、仕分けをするかしないかの判断は結局は政府・ 官僚が握っている。 政府・官僚はびくともしないのだ。 そのことを古賀氏もまた感じているに違いない。 11月19日の日刊ゲンダイなどは古賀氏が「政策仕分け」に参考人とし て呼ばれて批判発言したことを、」国民の気持ちを代弁してくれた」、「エラ ソーな財務官僚がヤリ込められた」、などと喜んで書いているが、古賀氏は さぞかしむなしい思いでこれを読んだことだろう。 古賀氏が思いを遂げるには「みんなの党」から出馬して政治家となり、仙谷 ら民主党政権の腰砕けぶりを変えるしかない。 しかし古賀氏の限界は、彼を政治家として国会に送り込める可能性のある 政党が「みんなの党」しかないということだ。 米国金融資本主義を信奉し、TPP参加を唱える「みんなの党」では国民的 支持は得られない。 政界再編でも起きない限り連立政権には加われない。 古賀茂明氏はたとえ政治家になっても自らが批判する公務員を使いこなす 立場には立てそうもないのである。 古賀氏の限界はまさにここにある。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)