□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年11月7日第781号 ■ ================================================= チューインガムを嚙みながら通訳された日米防衛相会談 ================================================= 今日(11月7日)発売の週刊現代11月19日号「霞が関24時」 に、私が個人的に興味を抱いたこんな記事を見つけた。 10月25日のパネッタ米国防長官と一川保夫防衛相の会談が大騒ぎ になったというのである。 普天間問題で対立したからではない。 その会談の通訳がガムを嚙みながら通訳したからだ。共同記者会見の 場でも大きく口を開けてクチャクチャとやっていたという。 会談冒頭や記者会見の様子はテレビでも報じられた。 同席していた渡辺周副大臣の顔は怒りで赤らみ、党派を越えて議員 たちも問題視した。一川大臣の指示で米政府に謝罪までする始末に なったという。 こんなことがあったとは知らなかった。大手新聞は何も報じなかった。 しかし私がこのメルマガで書きたい事はここからである。私が個人的 に興味を持ったと冒頭に書いた理由がここにある。 この通訳は防衛省が民間に委託した通訳であったという。 しかしガムを嚙みながら会議の司会をしていた官僚がいたのだ。 私がマレーシア日本大使館の公使を務めていた頃だからもう20年 ほど前のことだ。 海外に勤務する者たちが呼び戻されて本省の幹部たちと意見交換 する内部の会議の席上で、本省のからの出席者の一人がガムを嚙みながら 話していたのだ。 あたかも在外公館の職員を本省の職員が軽んじるかのように。 それを誰も注意しなかった。 内部の会議だからもちろんマスコミは知らない。外部には出ない。 この時私は外務省という組織の仕事の甘さを見た。外務省の将来の危う さを見た。 その職員こそ、後に外務事務次官になった藪中三十二氏である。 オバマ大統領を広島に行かせると反核気運が高まり日米同盟のために ならないとルース駐日大使に進言した外務官僚である。 もうすぐ駐米大使に任命されると言われている人物である。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)