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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

目に余る橋下徹たたき
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年11月7日第780号 ■     =============================================================     目に余る橋下徹たたき                                              =============================================================  誰が書くか注目していたが、11月6日の東京新聞「話題の発掘」 で月刊「創」の篠田博之編集長が、控えめに書いているのを見つけた。  やまぬ橋下バッシングは、「独裁者」監視のためか、と。  彼は書いている。  月刊誌「新潮45」の11月号が橋下前大阪府知事のおじの出自 が同和だったことを暴露し、それが反響を呼んで売り切れ続出となり、 週刊紙がそれに飛びついた、と。  橋下氏はそれらの報道を認めた上で次のようにツィッターで反発 したという。  「僕は成人だからいい。しかし僕には子どもがいる。子どもの友達 の親も皆知る事になっているだろう」と。  「妹もはじめてこの事実を知った。その親族も初めて知った」と。  「メディアによる権力チェックはここまで許されるのだろうか」と。  これに対し週刊新潮は次のように反論し、続報を掲載したという。  「独裁者になるという為政者をメディアが監視するのは当然だ」と。  そして篠田編集長は次のように抑えた言い方でその記事を終えて いる。  ヤクザの父親と不幸な(同和の)出自は選挙に逆風だが、えげつ ない週刊誌報道に反発して橋下氏にエールを送る声も目立つという。 果たしてこの仁義なき戦いはどうなるのか、と。  日頃反権力で鋭い篠田氏がこのような抑えた書き方のとどめている のは篠田氏もまた左翼的だからだ。左翼的な仲間の読者に気配って いるからだ。  橋下氏の出自をここまで平然とあばいて橋下氏を叩くこの報道に 限っては、私は断然橋下氏側に立つ。  橋下氏の過激な言動や右翼的な考えは確かに賛同できないものはあ る。  しかし、ここまで出自を書きたてて橋下氏を叩くことは許せない。  彼の言動が危険だと騒ぐ左翼の人々は、左翼がもっとも批判する 差別、人権蹂躙を、橋下氏についてはここまで放置していいのか。  橋下氏を選挙で勝たせたくないからと言って、ここまでのネガテブ キャンペーンに加担していいのか。  私は大阪に出かけるときは必ずタクシーに乗って橋下氏の行政手腕 を聞くことにしている。  少なくともタクシーの運転手の返答は橋下氏に好意的だ。  まともなやり方ではもはや大阪はどうにもならないということだ。  ちなみに私は、大阪の改革は、公務員や組合と親和的な平松氏では 到底無理だと思っている。  大阪行政の行き詰まりはひとり大阪に限らない。  日本の行き詰まりにも共通している。  世界の行き詰まりにも共通している。  政治家と官僚の否定につながるのだ。  橋下氏がその期待に応えられる資質と適任かはわからない。  そうではないかもしれない。  しかし橋下氏に期待する庶民の声は、大袈裟にいえば既存権力の 打破の叫びなのだ。  果たして選挙結果はどうなるのだろうか。  どうにもならない国政よりも、私は大阪のダブル選挙の結果に 注目している。                             了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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