□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年10月29日第759号 ■ ============================================================= 大手新聞の社説すべてに批判された野田首相の所信表明演説 ============================================================= 「首相こそ覚悟を示せ」(朝日新聞) 「首相自身の『器量』も試される」(読売新聞) 「首相の覚悟いつ示す」(毎日新聞) 「首相の覚悟を実行にうつせ」(日経新聞) 「首相の『覚悟』感じられぬ」(産経新聞) 「身を切る覚悟見えない」(東京新聞) これらは私が毎日読んでいる全国主要紙の今日(10月29日) の社説の見出しである。 各紙がその社説でそろって同じテーマについて書くことはままある。 しかし、同じ意見で一致することは稀である。 しかも、首相の所信表明という、いわばその首相の命ともいえる 演説について、全国紙がその社説で口をそろえて批判しているのだ。 社説の内容を読むまでもなく、過去二ヶ月の野田首相の言動を見て、 このままではダメだといっているのだ。 これは前代未聞だ。 このメルマガはこの事を指摘するだけで十分だ。 しかし、朝日新聞の「天声人語」の次の批評があまりにも象徴的 だったので付言しておきたい。 すなわち、その「天声人語」は所信表明演説が無難で中身がなか った事を批判した上で次のように書いている。 「・・・過ぎたるは及ばざるが如し、と孔子さまは中庸の徳を 説いた。野田さんも中庸を旨とするが、この信条は往々に、主体性 のなさや日和見主義の別名のことがある。首相はさにあらずと信じ たいが、米国や官僚、経済界への『抵抗力』が気にかかる・・・」 野田政権の最大の後ろ盾である朝日新聞にこう言われているのだ。 いまや米国・政・官・財にべったりの朝日新聞に、これら勢力へ の抵抗力が弱いと言われて言われているのだ。 いるのである。 その首相がはじめて見せる政治決断がTPP参加表明であるとは話 が出来すぎだ。 これについては次のメルマガで書く事にする。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)