□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年7月19日第515号 ■ ============================================================== 「脱原発」と「日米同盟重視」で見事につながる菅首相と朝日新聞 ============================================================== 発売中のサンデー毎日に見逃せない記事を見つけた。 「その記事は、経産省・海江田のあだ討ちが始まる」という見出しの 記事である。 すなわちいいとこ取りばかりをする菅首相と、損な役回りだけを押し 付けられた末にはしごを外された海江田経産大臣との間の不仲に便乗し、 経産官僚が菅首相の追い落としを狙って脱原発に歯止めをかけようと 画策している、という記事だ。 脱原発を願う菅支持者が喜ぶような記事だが、このことに私は関心 はない。 これは物事を面白おかしく報道しようとするメディアの思い込みだ。 経産官僚にはそこまでの度胸はないばかりか、もはや機を見て敏な 経産官僚は、脱原発政策に向けて乗り遅れないように舵を切っている。 私がこのサンデー毎日の記事の中で注目したのは、朝日新聞と菅首相 が「脱原発」で結託している背景を書いている次のくだりだ。 すなわち、菅首相が脱原発の記者会見を開いた7月13日は、朝日 新聞が朝刊一面で「提言 原発ゼロ社会」、「今こそ政策の大転換を」 と題した論説主幹の記事を掲げた日と一致する。更にその日の朝日新聞 は、見開き特集まで組んで脱原発を高らかに宣言している。これは偶然 ではない。朝日の某記者は菅首相夫妻と親密でかなり食い込んでいる。 民主党幹部も7・13という日付に意味があると解説する・・・ 実は私も7月13日の朝日新聞の脱原発特集記事と、その日の夕方に 行なわれた突然の菅首相の脱原発記者会見に偶然でないものを感じて いた。 だからこのサンデー毎日の記事を読んだ時に自分の直感は正しかった と確信した。 そうなのだ。菅首相の最大のブレーンは朝日新聞なのである。 そう考えた時、なぜ菅首相がこれほどまでに日米同盟を重視するかの 謎が見事に氷解する。 一旦は菅首相を見放したかのような朝日は、脱原発で見事に菅首相 支持を復活させ、政権にとどまって菅首相の手で普天間問題の決着と新 日米同盟宣言を果たしてくれと激励しているのだ。 もしこの推測が当たっているとしたら、政治を私物化する朝日はもは やメディアの資格はない。 盗聴事件でマードックのニューズ・オブ・ザ・ワールド紙が廃刊に追い 込まれたように、ジャーナリズム精神を放棄したメディアに未来はない。 了

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