□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年7月6日発行 第487号 ■ ============================================================== 松本復興相の暴言と知事の後出しじゃんけん ============================================================== 松本復興相が辞任した。当然の成り行きだ。 しかしこの松本復興相の暴言騒動の報道の中でまったく語られない ことがある。 それは岩手県や宮城県の知事の態度の豹変である。 達増岩手県知事はなぜ松本暴言に即座に怒りを表明しなかったのか。 知恵を出さなければ助けないという発言を耳にした時、その場で、 テレビのカメラの前で、被災民の怒りを代弁して松本復興相に辞任を 求めなかったのか。 そうすれば拍手喝采だった。 そうすればあとに続く村井宮城県知事に対する暴言もなかっただろう。 村井知事にしても同じだ。 なぜその場で国と地方は対等だと言い返さなかったのか。 いや、3ヶ月も被災民を放置して政局に明け暮れた菅民主党政権の無能、 無策の怒りを松本大臣にぶつけなかったのか。 そうすれば被災民や国民は拍手喝采を送ったはずだ。 松本復興相の暴言が批判されてから知事の発言が変わった。 松本復興相が辞任してから知事の発言が政権批判に変わった。 私は今度の震災、原発被害の直後から、この不幸を日本の権力構造を変える 千載一遇のチャンスにしなければならないと書いてきた。 地方から日本の権力構造を変えようと、「もう一つの日本」づくりを提唱 してきた。 その主役は被災民であり、その声を中央にぶつける首長の行動である。 しかし震災・原発のあと3ヶ月以上もたって、その動きは見えない。 無能な政治家、官僚の責任は追及されないままだ。 このままでは権力者がそのまま居座って増税し、復興の名目で使い放題を 繰り返す。 日本をここまでダメにした権力構造が何も変わらず、国民の負担だけが増し ていく。 原発事故の犠牲になった福島県知事の責任はさらに大きい。 これだけの人災だ。これだけの放射能被害だ。 政府の対応の遅れに文句を言うのではなくもっと、強く、激しく政府に 迫るのだ。 政府が出来なければ自分たちの命は自分たちで守る。 だから権限と予算を使わせろと被災民の気持ちを代弁して要求するのだ。 政府がそれを断れるはずはない。 松本復興相の暴言に対しひるみ、世論の流れを見て後出しじゃんけんをして 強がりをいうようでは、とても被災民を救うことはできない。 国と対等にはなれない。ましてや地方主権は程遠い。 了

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