□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年7月5日発行 第484号 ■ ============================================================== 日本原子力学会による批判声明に注目する ============================================================== 7月5日の朝日が、日本原子力学会が国と東電を批判する声明を発表した と報じていた。 原発事故の評価結果や、評価のもとになるデータの情報開示が遅れた 事について、「強く遺憾で、早急な改善を求める」と言い、 「国民の抱く不安に拍車をかけた。専門家による解明や提言に支障を 生じさせた責任は重い」と言う。 私が注目したのは開示が不適切だった例として特に挙げられたという次の 二つの事だ。 すなわちその一つは、炉心のメルトダウンの可能性があるという重大な評価 結果が、事故後3ヶ月もたってから、しかも国際原子力機関(IAEA)向けの 報告書で初めて明かされたこと。 もう一つは、国内では未公表の4号機の使用済み燃料プールの詳しい配置図 が、米エネルギー省の公開資料には「東電のデータ提供」と明記されて記され ているのに、国民には知らされなかったこと。 これは看過できないことである。 この国の政府と東電が今回の原発事故に対し、いかに国民への情報開示を 軽視し、その一方で米国への配慮を優先していた事を如実に示す記事である。 朝日の記事は最後にこう書いている。 東電も賛助会員に名をつらねた日本原子力学会は国や東電のいわば身内である。 身内である国や東電に対して批判声明を出すのは初めてである、と。 それほど国や東電の情報開示が国民軽視であったということである。 了

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