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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

古賀茂明氏の身の処し方は間違っている
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年6月27日発行 第457号 ■     ===============================================================   古賀茂明氏の身の処し方は間違っている  ===============================================================  日刊ゲンダイから古賀茂明氏の処分についてどう思うかとコメントを 求められた。  古賀茂明氏とは民主党政権の公務員改革案を批判して左遷された経済 産業省の現役官僚のことである。  左遷されてもめげずに政府批判を続け、とうとう「日本中枢の崩壊」 (講談社)という本まで出して民主党政権と経産省と正面から対決するに 至った勇気ある官僚である。  さすがに経産省も放置できず、7月15日をもって古賀氏を辞職させる ことにしたと報じられた。  これに対し古賀氏は理不尽であると抵抗し、これがさらにニュースと なった。  この一連の顛末について、「同様の経験をお持ちの」天木さんのコメント を聞かせて欲しいという。  そのコメントを求めてきた日刊ゲンダイの記者の念頭には、私が古賀氏を 全面的に支持し、古賀氏に退職を迫る経産省やそれを認める菅・仙谷民主党 政権を批判するだろうという事があったに違いない。  しかし私のコメントは次のようなまったく異なったものであった。    「経産省が彼に辞職を迫るのは当然だ。むしろ遅すぎたぐらいだ。古賀氏 が辞職命令を拒否するのは筋違いだ。むしろそれを甘受し、官僚を辞めた上で、 さらに厳しく政府批判を行なうべきだ」。  果たして日刊ゲンダイの記者はこの私のコメントを今日(6月27日)発売 の日刊ゲンダイ(日付は6月28日付)に正しく掲載するだろうか。  なぜ私はそのようなコメントをしたのか。私の考えは明快である。  すなわち、民主党政権の公務員制度改革が腰砕けに終わったことは古賀氏の 批判するとおりであり、彼を恫喝した仙谷官房長官の卑劣さは許されない暴挙だ。 そのことを私はメルマガでも書いてきた。  そして古賀氏が出版した「日本中枢の崩壊」も読んだ。そこに書かれている 官僚組織の卑劣さと、その官僚組織に膝を屈した民主党政権の情けなさには全面 的に同意する。  その事を世に問うた古賀氏の決断と覚悟の凄さに敬服する。  しかしそれならばこそ、退職勧告を受け入れ、きっぱりと官僚から身を引いて 徹底的に政府批判をすべきなのだ。  そして渡辺喜美の「みんなの党」から政治家になることを目指し、政治家に なって「みんなの党」の公務員改革が偽物に終わらないよう、「みんなの党」を 正しく監視していくべきなのである。  確かに私は小泉首相のイラク戦争支持を批判した。しかしそれはあくまでも内部 における批判であり政策提言であった。決して世間にそれを知らしめるのが目的 ではなかった。  それにもかかわらず政府・外務省はその政策提言を一顧だにせず、そればかり か理不尽な退職を迫ってきた。  これ以上政府内部にとどまって政策を内部から変えようとしてもそれが無理だ と知った。だからこそ、その理不尽な退職勧告を甘受し、外務省を離れてから 「さらば外務省」を上梓して政府・外務省を批判したのだ。  古賀氏は違う。現職中に政府の公務員制度改革批判を雑誌に掲載し、その後も 官僚を続けながら政府の政策批判を繰り返した。  これは間違っている。公務員の職務服従規則に反する行為だ。経産省は古賀氏を 呼びつけて注意し、それを聞き入れないのなら解雇する正当な権利がある。  むしろ経産省が世論の反発を恐れきょうまで解雇処分できなかったことが生温い ぐらいだ。  ここまで政府を批判し続けながらなお官僚にとどまり、座敷牢に入れられている 身を世間にさらして同情を買うような真似を続ける古賀氏は間違っている。  古賀氏は潔く辞職し、正面から政府批判を行なうのだ。  その時は私は誰よりも強い味方となって古賀氏を応援する。                               了

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