□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年6月24日発行 第452号 ■ =============================================================== 「ベント(排気)開放に失敗していた」と報じた毎日新聞のスクープ =============================================================== 今日(6月24日)の最大のニュースはこれだろう。 毎日新聞は一面トップで東電関係者の証言を掲載した。「ベントは十分開 かなかった」 と。 福島原発1号機の水素爆発直前に行なわれたとされる格納容器の圧力を下げ るための排気(ベント)については、菅首相の意向でそれが遅れたかどうかが 国会で大問題になった。 そしてしばらくして吉田昌郎という所長が本店の指示を無視して現場の判断 で開放していた事がわかった。 国会論争が馬鹿を見ることになり、吉田所長の独断が、最悪の事態を防いだ などと評価されたりした。 ところが、6月24日の毎日新聞のスクープ記事によれば、実際にはベントが、 「十分には開かなかった」(東電関係者)というのだ。 「弁開放は確認できていない」(東電本店)というのだ。 「データから、いったん開いた弁が閉じたと読み取れる」(専門家)というのだ。 もっと驚くべきことは、それにもかかわらず国際原子力機関(IAEA)に6 月7日に提出した日本政府の報告書には「ベント成功」と記載されているという。 何から何まで滅茶苦茶だ。国民を欺き、世界を欺いている。 放射能汚染がここまで手が付けられなくなったのも、政府、東電の責任の押し 付け合いと保身のための情報隠しのためだ。 その責任はもちろん国家権力を握っている菅民主党政権にある。 その結果国民は日々不安な状態で暮らすことを余儀なくされ、知らないうちに 被曝の犠牲になっているおそれすらある。 菅首相のもっとも重大な責任は、新エネルギー法案を通すことや復興策を急ぐ ことではない。目の前の放射能汚染から国民の命と暮らしを守ることである。 そのために政治的決断を下し、指導力を発揮することである。 了

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