□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年6月17日発行 第422号 ■ =============================================================== 長島昭久氏の二つの投稿記事が教えるもの =============================================================== 6月16日の二つの異なる大手新聞に偶然にも長島昭久民主党衆院議員の 異なる投稿記事が掲載されていた。それが意味する事を考えて見たい。 一つは毎日新聞に掲載されていた「『菅後』を語る」という記事だ。 彼は要旨こう言っている。 ・・・菅首相の後任となるべき民主党の新代表は自民党の政策と親和性が あることが求められる。すなわち、野党時代に過激な自民党政府攻撃をして おらず、極端にリベラルでないということだ。ねじれを解消するために半年 ほど期間限定で大連立を行なった後に政界再編が必要だ。軸となるのは、 外交の現実主義と、内政における「自立」、すなわち個人の自立を基礎に 競争力を高めるか、格差是正のための政府支援を重視するかの社会観の違い だ。民主・自民の中堅・若手メンバーの間では方向性は一致している・・・ 見事な親米保守大連立のすすめである。 しかし私はこのような周知の長島昭久氏の考えを読んだところで今更驚き はしない。 私が注目したのは偶然にも同じ日の6月16日の日経新聞「交遊抄」に 述べられていた要旨次の投稿記事だ。 ・・・1993年の夏、仕事を辞めて単身米テネシー州ナッシュビルの ヴァンダービルト大学を訪れ、たどたどしい英語で講義を受けたいとジェー ムズ・アワー教授を訪れた。日米関係を研究したいといって教授の指導を 仰ぐためだ・・・ その後長島氏は、アワー氏こそ米国で最初に深い人間関係を築いた人だと述 べ、以来今日までアワー氏との密接な関係を保っていることを得意げに書い ている。 ジェームズ・アワー教授は、米海軍あがりの軍人で、日本の海上自衛隊幹部 学校へ留学し、その後国防省の日本部長となるなど、もっぱら日本の対米従属 安保政策の策定に関与してきたジャパンハンドの一人だ。 米国との人脈がとぼしい日本の官僚、政治家、ジャーナリストが尻尾をふっ て付き合う米国人の一人だ。 日米関係を学ぶ人は国内でもあまたいるのに、よりによってアワー氏を慕っ て米国まで出かけた男が、その後、与党の政治家となって、師であるアワー氏 の意見を拝聴して日本の安保政策を進める。 日本の安保政策は、長島氏のような限られた政治家、官僚が仲間うちで作っ てきたのである。 まともな安保政策が打ち立てられないはずである。 了

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