□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年6月17日発行 第422号 ■ =============================================================== せめて日本はトルコのような役割を中東で果せないのか =============================================================== かつて私は中東のある外交官から「日本はトルコのような役割を果たして 欲しい」、と言われたことがあった。 その時私は、彼の言いたいことは容易に想定できたけれど、あえてその言葉 の意味を彼に確かめようとはしなかった。 そして今まさにその言葉の意味が目の前で繰り広げられている。 トルコのギュル大統領が日経新聞記者に対し、パレスチナ自治政府の国連での 国家承認を「間違いなく賛成する」と答えたという(6月16日日経)。 トルコのエルドアン首相はイスラエルのガザ攻撃に対し、厳しい批判を繰り返し ている。 トルコはイスラエルや米国にとってはかつてのエジプトのムバラク政権と並んで 中東の主要な友好国とされてきた。 その友好国であるトルコは、パレスチナ問題では毅然とした立場を貫いてイスラ エル批判を繰り返し、パレスチナの国家主権を認める。 それでいてトルコはイスラエルや米国との関係が決定的に悪化する事はない。 この外交力をどうして日本政府はみならうことができないのか。 ブッシュ大統領がイラク攻撃に踏み切った時、レバノンの友人が私に言った ものだ。 米国との同盟関係を重視する日本に対し、米国を非難せよとは言わない。イラク 攻撃に反対せよとも言わない。せめて日本はあの攻撃には賛成できない、とどう して言えなかったのか、と。 私は返す言葉を見つけることが出来なかった。 了

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