□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年6月14日発行 第414号 ■ =============================================================== 原発問題に関する伊国民投票結果とそれが及ぼす日本政局への影響 =============================================================== 私は原発問題をめぐるイタリアの国民投票結果を重視している。 6月14日の東京新聞は、ベルルスコーニ首相が投票棄権を呼びかけた にもかかわらず多くの有権者が投票所に足を運び、国民投票が成立したと 報じている。 すなわち、国民投票の実施はフクシマ原発事故の前に決まっていたが事故 の影響から原発推進派の劣勢が決定的になると、ベルルスコーニ首相は 「無意味な国民投票」と言い放ち、自分は棄権すると宣言し、その影響下に あるメディアは国民投票を黙殺したという。 それでも国民投票が成立したのだ。これは凄いことだ。 それよりもなによりも9割を超える原発反対の国民の意思表示は圧倒的だ。 このイタリア国民の意思表示は他国の脱原発の流れを加速させるだろう。 菅首相はそれを見逃さない。 6月14日の朝日新聞は「脱原発に首相活路」と題して、菅首相が自らの ブログで自然エネルギー推進を言い出したのは自分だと書いてみたり、孫正義 氏や著名人を官邸に呼び込んで会議をしたり、自然エネルギー推進庁の設置 構想を打ち上げたりと、あたかも脱原発を延命の道具に利用しているようだ、 と書いている。 卑しい根性だ。 もし本気で脱原発を考えていたならなぜサミットでそれを提唱しなかったのか。 菅降ろしの圧力が強まれば強まるほど菅首相は脱原発を掲げた総選挙をちら つかせ、政界再編の動きが進めば進むほど、菅首相は脱原発を軸に新党結成の 動きを見せるかもしれない。 もちろん私はそのような菅首相を拒絶する。 脱原発を自らの延命の道具にするなど言語道断だ。 そのような菅首相の下に集まるような政治家、政党は菅首相よりももっと 卑しい。 了

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