□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年6月12日発行 第407号 ■ =============================================================== イタリアの原発再開国民投票に注目する =============================================================== 原発再開の是非を問う国民投票が12日から二日間の日程で始まり、 13日午後3時(日本時間午後10時)投票が締め切られ、同日深夜 (日本時間14日朝)にも大勢が判明するという。 有権者は18歳以上の約4700万人であるという。 この国民投票においては女性問題で訴えられているベルルスコーニ 首相が裁判の被告になった際の出廷義務の免責の是非もあわせ投票され るという。 そのベルルスコーニ政権が原発全廃を決定したと言うから、今度の 国民投票がどのような結果になるか興味深い。 私は事前の予想がどのようなものかは知らないが、もし今度の国民 投票でイタリア国民が脱原発を選ぶとしたら、世界の脱原発の動きが さらに加速するだろう。 私はサミットでフクシマ事故を起こした日本の首相は脱原発のメッ セージを世界に明確に発すべきだと主張した。 米・仏が原発推進を掲げる中で対米従属の日本の首相としてはそれは 無理な注文であったに違いない。 政権に執着する菅首相としてはそのような考えは念頭になかったに 違いない。 しかし、もはや今の菅首相には対米配慮はまったく不要になった。訪米 は出来なくなり、米国の関心は次の日本の政権や首相に移っている。 こうなることがわかっていたら菅首相はそうしただろう。 イタリアの国民投票の結果、イタリアもまた脱原発を選ぶのなら、菅 首相はホゾを噛むことだろう。 あの時脱原発を明確にしていたならば、四面楚歌の菅首相は今こそ その存在価値を高めることができた。 世界が日本を見る目も違ったものになっていた。 了

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