読者からの投稿のなかで気にかかったものを二つ紹介します。 末尾に書いた一言は私の感想です。 投稿1 私は いわき に住んでいます このいわきの北 最近 有名になった 町や村 広野 楢葉 富岡 大熊 双葉 浪江 など 私の馴染みの町と村です このいわきの北にある町々に 人が住んでいない と思うと・・・ ひどいことになりました 本当に ひどいこと とんでもないこと が起こりました いわきには もう この北の町々から 誰も 来ません 買い物にも 仕事にも 何かの用事にも いわきも 淋しく さらに 静かに なってしまいました 今日 3月11日以来 久しぶりに 近くの 里山に 絹谷富士 というところですが 登りました そして そこから 北の方を見ました 広野町の天然ガス(沖に海底ガス田があります)の火力発電所の大きな 煙突が3本見えます その先に F2(福島第2原発)があります (これは見えませんが) その富岡と楢葉の町に もう誰もいない ということが 信じられません・・・ 私は那須塩原市に住んでいていわきを訪れたこともあります。 この投稿の光景はよくわかるような気がします。心が痛みます。 かならず被災地は再生させなくてはいけない。今の支配者たちの手 ではなく、被災民と被災を免れた幸運な国民に手で、「もう一つの 日本」をつくらなければならないとつくづく思います。 投稿2 昨日までに「6月末をめどに政府の復興構想会議の第1次提言を取り まとめること」と「2次補正の今国会見送り」が決定した。菅政権は 8月に臨時国会を召集し国会を通過させるつもりらしい。このままでは 復興に本格的に取り込むのは早くても年末からになる事が決定的です。 一方、今日のニュースで「普天間移設、「V字」型で日米合意へ」と 報道された。そしてサミットには参加するつもりだ。これはどういう ことか?これは東北を見捨てたと言うことだ。 正直言って天木さんも楽観的過ぎます。サミットで菅総理が袋叩きに あうことなど瑣末も瑣末。日本の将来は菅政権と財界、野党の政局対応で 泥沼に沈みつつあるのです。小沢支持グループが躍起になっても、持てる 権力を最大限に使っている菅政権とその犬に成り下がった官財法学の 既得権益者によりどうにもならない状況なのです。 もう地獄に落ちる覚悟を日本人はするべき段階であると観念すべき ですね。 残念ながら私もそう思うときがあります。しかしまだ私はあきらめない。 今度の原発事故は最後のチャンスであるかもしれないと思っています。
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天木直人(元外交官・作家)