□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■　天木直人のメールマガジン２０１１年４月４日発行　第２３４号
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　　　　俳優　西田敏行の怒り　　
　　　 　
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　４月４日の朝日新聞「生きていくあなたへ」というコラムで
俳優の西田敏行氏が語っていた。

　中学を出るまで福島県郡山市で育ったという西田氏の、今度の
東北大震災をめぐる思いである。

　「我慢強い人が多い福島ですけど、今度だけは、ね。東京電力や
原発を進めてきた政治家たちに怒りの声を張り上げたい」、と。

　「あの原発がつくる電力は地元で使うものではなく、首都圏の
ためでした。なのに受け入れてきた。安全と解かれてきましたが、
今回のことはきちんと、『想定』されてきたのか」、と。

　「２０キロ圏内の人は、行方の分からない家族を自ら捜しに行く
事もできない。（行方不明や亡くなった人たちの中には）放射性
物質に『汚染』されていると言う人がいる・・・」、と。

　そして極めつけは西田氏の最後の言葉に込められた次の怒りだ。

　「故郷のことは今、ちょっと落ち着いて語れないんです」

　この西田氏の言葉こそ、「もうひとつの日本」を立ち上げる
エネルギーの源である。

　このエネルギーを抑えつける権限は誰にもない。

　抑えつけられるような、やわなエネルギーではない。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　了