□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年3月29日発行 第215号 ■ ================================================================== 菅首相は何のために今頃自衛隊を訪問したのか ================================================================== こういうニュースを見るとつくづく菅首相だめな首相だと思う。 保身に汲々とした首相だと思う。 菅首相は28日自衛隊を訪問して激励したという。 このニュースを額面通りに受け取る者がいるとしたらおめでたい。 なぜ今になって菅首相は自衛隊を訪れたのか。 それは自衛隊から噴出する不満をなだめるためだ。 自らの一声で振り回された自衛隊に侘びを入れるためだ。 しかしそれはおかしい。 自衛隊は国民を守るために働く組織である。 戦争の時はもとより災害対策で第一線に立つ職務にある組織だ。 危険をかえりみないでその職務に専念する自衛隊に国民は感謝し、 経緯を抱くべきである。 しかし首相がそれに迎合する真似をしてはいけない。 ましてや危険をかえりみないで働いている民間人は多い。 市民派の菅民主党政権に対する自衛隊の受け止め方は常に敵対的だ。 これが小泉首相やその他の自民党政権の首相であったら自衛隊の 態度も違ったものだったろう。 そんな自衛隊に迎合するかのように自らの命令の不適切さを認めて 詫びる。 これからもよろしくとお願いする。 もし今度の自衛隊訪問が、自衛隊、防衛官僚に従属する北沢防衛大臣 の勧めで防衛省との関係を修復するためのものであったのならそれは おかしい。 そんな事をしても自衛隊との関係は修復できない。 菅首相の表情は決してこころから自衛隊に敬意と感謝をもって訪れた とは思えない。 菅首相はもう少し自分の言動に自信を持つべきだ。 信念を貫くべきだ。 了
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)