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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

憲法9条新党を立ち上げる
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2011年3月6日発行 第162号 ■    ==================================================================   憲法9条新党を立ち上げる                 ==================================================================  昨日(3月5日)、伊豆の三島市で「さらば日米同盟!」について 講演をしてきた。  その後、講演を主催した人たちと懇談の機会を持った。  その中の一人である無所属の某市会議員が、天木さんの言うとおり、 今こそ憲法9条新党を立ち上げる時かもしれないと、つぶやいた。  そのように私に語りかけてきた人は彼がはじめてだ。  仮にその人をHさんとしておこう。  どうすればそれが可能か。可能なだけでなく現実のものにして、そして 広げられるか。  結論の出ないまま別れた。  みんな善良な人たちだ。  平和への熱い思いを素朴に抱く人たちだ。そして私はそのような人々 が全国に少なからずいることを知っている。  組織も持たず、連携もなく、特定の政党を支持しているわけでもない 普通の人たちだ。  政治にどうかかわっていくか、その術も知らない、政治にかかわる つもりもない、しかし憲法9条は素晴らしい、守りたいと強く願う人 たちだ。  そういう人たちを、既存の政党や政治活動とはまったく別の形で 糾合できないものか。  そしてその人たちの思いを、その人たちに代わって発信し、行動に 移すことのできる政党、政治家を日本の国政に実現できないものか。  私は一晩考えた。そして思いついた。地方から立ち上がるのだ。  これは私の昨晩のHさんの問いに対する答えであり、Hさんに 対する呼びかけである。  そして、それはまた、今度の全国統一地方選挙に立候補しようと している見知らぬ候補者たちへの呼びかけでもある。  いまこそ憲法9条新党を立ち上げよう!  私の憲法9条新党構想はこうだ。  1.まず、近く行なわれる地方統一選挙において、次の候補者を 自薦、他薦で一人見つける(もちろん複数候補が各地で同時に見つか ればなお好ましい)。 (1) 平和をすべてに優先する、そのためには日本の憲法9条こそ 日本のよりどころであり、それを世界に広めることが日本の使命で あると本気で考える人 (2) 既存の護憲政党との関係、しがらみのない、文字通り無所属、 無党の人 (3) できれば若い世代の人(もっともこの条件は必須ではない)。  2.その人に今度の地方選挙で憲法9条新党を宣言して立候補して もらう。そしてなんとしても当選してもらう。求められれば私はボラン テアで応援に駆けつける用意はある。  3.そのような候補者がどこかの地方選で一人でも当選すれば、そこ からすべての可能性が拡がる。(もし、複数の候補者が各地で同時 多発的に当選すれば、より大きな動きになる)。  彼らが連絡を取り合って、憲法9条新党の党員を募り、全国的組織 をつくるのだ。  4.彼らが行なう事はただ一つ。来るべき国政選挙において憲法9条 新党の候補者を国政に送り込む事を目指す。  具体的には、既存の政治家の中から、憲法9条新党を国政の場で立ち 上げる情熱と能力のある人を見つける。(既存の国会議員のほうが新 党結成が容易であるからだ。そしてその政治家は、できれば今度の選 挙を戦わなくてもいい参院議員が好ましい)。  憲法9条新党から全国区に候補者を一人立て必ず当選させる。  余裕があれば、地方区の場合は大都市部とか、沖縄や広島などのよう な平和のシンボルの地区から候補者を擁立し、敗者復活でもいいから 当選の可能性を模索する。  5.候補者は、党員や支持者から「誰を一番立候補させたいか」 アンケートし、上位から順番に頼み込んで決める。  当選すればその人が将来の党首となる。複数の場合は党員間の投票 で決める。  6.憲法9条新党の党綱領は唯一つ。憲法9条を守り、実践し、 世界に広める、これである。  この目的の達成のためにすべてを優先し、すべての違いを乗り越え て結束するシングルイッシューパーティである。  憲法9条を守ろうとする人たちはその他の問題においても基本的 には考えは同じである。そしてそれらの問題は他の大きなリベラル 政党が追求するばよい。憲法9条政党はそれら政党に協力すればいい のだ。重複して事を競い合う必要は無い。  以上が私の憲法9条新党構想であるが、この構想のメリットは次 の如くである。      1.新党の緊急必要性  近く解散・総選挙が行なわれる事は間違いなく、その場合は自・民 以外の第三の政党が、あるいは「みんなの党」、あるいは「地域政党」、 「減税新党」、「日本維新の会」などの形で出てくる。  しかしいずれも保守、対米従属政党であり、それに対峙するイデオ ロギーや組織に縛られない(すなわち社民党でも共産党でもない) あらたな政党を望む国民は必ず存在する。憲法9条新党はそんな国民の 受け皿である。  2.憲法9条は最強のブランド商品である。その憲法9条を正面 から党名に据える政党はいずれ必ず出てくる(出てこなかったことが 不思議なぐらいだ)。今それを立ち上げる。早いもの勝ちである。  3.地方から日本を変える  地方選挙のほうが当選の可能性は高い。真面目に憲法9条新党を 宣言すればむしろ地方選挙では勝てるのではないか。  地方から日本を変えるというのは今度の選挙のテーマである。 それにぴったり来る。  4.閉塞感の打破  今の政治は閉塞感の極みであり、どのような政党、政治綱領も 行き詰まっている。平和をシングルイシューとして正面に掲げる 政党は話題性があり、メディアの注目を引く。  5.インターネット政党のパイオニアとなる  憲法9条新党は、一面識もない者たちが憲法9条の下に、平和を すべてに優先して集まって出来る政党である。  その連絡、広報、党員集め、選挙活動ほかすべてをインナーネット で行なう政党である。  選挙活動のあらゆる負担を最小限にし、無駄な事は一切せず、 それでいてもっとも効果的に票を集める、インターネット時代に ふさわしい政党である。  中東の動きに呼応する日本の動きである。  以上が私の考えである。  この考えと憲法9条新党は私の専売特許である。  しかし、私はこれを実践しようと立ち上がる者に、すべて譲渡する。  読者の皆さんのご意見を賜りたいが、それよりも何よりもこの私の 考えに賛同し、いますぐ行動を起こす候補者が現れる事を期待する。                                了

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