□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2010年9月18日発行 第101号 ■ =============================================================== ここまでやるか ================================================================ 菅新内閣について報じる9月18日の各紙を詳しく読んでみたが特段に興味 を惹かれるものはなかった。 その中で、組閣決定に至るまでの菅首相の非力を生々しく伝える読売新聞の 記事が群を抜いて価値があった。 まるでその場に居合わせたように語る読売新聞のこの記事が本当なら、 菅新政権の前途は多難だ。 共通の敵小沢を倒すまでは一致していたが、その小沢がいなくなったら菅と 仙谷一派の戦いが始まるのではないか。 読売新聞の記事を読むと菅首相はここまで「脱小沢」を鮮明にする気は なかったような気にさせられる。 脱小沢を主張する仙谷官房長官とその一派に迫られて人事権を譲り渡した、 ということだ。 その記事によれば、幹事長を渋っていた岡田氏は、次のような二つの条件と 引き換えに幹事長を受け入れたという。岡田氏に幹事長を断られたら菅新政権 は立ち行かなくなる。菅首相は飲むしかない。 「幹事長代理は枝野さんに。私の後任は、前原さんにお願いしたい」、と。 その記事によれば、岡田氏の要望を受けて前原氏に外相を打診した菅首相に 対し、前原氏が注文をつけたという。馬渕副大臣を自分の後任にしてくれと。 その記事によれば、菅首相周辺は小沢派の三井辨雄前国対委員長代理の 厚生労働省任命や、樽床伸次前国対委員長の留任を打診したが、仙谷官房長官 がことごとく阻止したという。 「代表選で小沢氏を前面的に支援した議員は受け付けられない」、とダメ 出ししたという。 その記事によれば、長妻厚労相の更迭の裏には霞ヶ関の暗躍があったという。 仙谷官房長官は「長妻君の職員からの評判はすこぶる悪い」と周辺に語っていた という。長妻前厚労相が首相補佐官に転出する事を知った厚労省幹部はほくそ 笑んだという。 「仙谷さんの見張りで、座敷牢につなぎ留めておいてもらいたい」、と。 仙谷たちはここまでやるか。 そのうち高転びするような気がする。 了
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