□■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2009年12月27日発行 第513号 ■ ────────────────────────────── 鳩山民主党の脱官僚支配度を疑う ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 鳩山民主党政権に国民が期待していたものの一つは間違いなく「官僚支配から政治主導へ」と いうものだった。 しかし、日本郵政株式会社社長に斉藤次郎元大蔵省事務次官をあてたあたりからおかしくなった。 いまではほとんどすべての省庁で、大臣、副大臣、政務官といった閣僚たちが官僚たちの 言う事に耳を傾けるようになった感がする。 少なくとも外務省に関する限り、すっかり外務官僚に取り込まれているようだ。 果たして鳩山政権に脱官僚支配が本当に実現できるのか。 私はその試金石の一つが事務次官というポストの廃止にあると確信し、その事をメルマガでも書いた。 事務次官ポストがなくなれば、官僚組織は崩壊する。官僚たちは手のひらを返したように政権政党に 忠誠を尽くすようになるのだ。 そうであればこそ、官僚たちは事務次官職の廃止に必死に抵抗する。 その抵抗に負けるかのように鳩山政権は早くも事務次官職廃止をあきらめたかのようだ。 週刊新潮新年特大号に「平野官房長官の悪口オフレコ録」というのがあった。 そこに次のようなくだりを見つけた。 「仙谷さんが朝日新聞のインタビューで事務次官の廃止を訴えとったけど。あらダメや。俺が会見で否定 したった。彼の案ではいい官僚はでけへんやろ」 平野官房長などは官僚に取り込まれたもっとも駄目な政治家である。 そして、仙谷大臣も、口では勇ましい事を言っても、体を張ってまで事務次官廃止を貫徹しないだろう。 事務次官廃止が正しい脱官僚の方向であるとしたら、間違った脱官僚もある。 それは政治家の官僚人事権の濫用だ。 官僚を支配する最大の武器は人事権だ。それを適正に使えば官僚を従わせる事ができる。 しかしそれは一歩間違えば政治家による官僚人事権の濫用になる。 12月26日の各紙は一斉に観光庁長官人事を報じていた。 なかでも、この人事の裏話を詳しく報じていたのが産経新聞だった。 年末年始のこの時期に官庁のトップの交代は異例だ、事実上の更迭人事ではないか、これで大臣は 官庁幹部をいつでも更迭できるという見本が出来た、などと官僚は不安を隠さないという。 前原大臣みずから今の長官について、「仕事ぶりになんら瑕疵があったわけではない」と説明している にも関わらずこのタイミングで交代させた理由として、産経新聞の記事は次のように書いていた。 「・・・官僚色を一掃したいと人選を進めていた前原大臣に溝畑氏(新長官)を紹介したのは松井孝治 官房副長官だという。新長官に決まった溝畑氏は京都生まれの京都育ちで松井氏とは進学校の洛星高校の 同級生・・・選挙区が京都の前原氏が最後に白羽の矢を立てた・・・」 この記事が事実だとしたら、政治家による官僚人事権の濫用だ。悪しき政治主導の例である。 平野放言といい、松井人事といい、いずれも、民主党の脱官僚の本気度を疑うエピソードである。 ______________________ 天木直人のメールマガジン 2009年12月27日発行 第513号 お知らせ 11月22日に行われた岡留元「噂の真相」編集長との対談DVDが 発売されました。以下のとおりご案内します。 『徹底討論 普天間基地と日米密約 民主党の思惑とは』 http://a.mag2.jp/i0wy (販売価格:1260円(税込)) ⇒YouTubeサンプル動画 http://a.mag2.jp/i0wF プロフィールページ http://a.mag2.jp/i0w9 ----------------------------------------------------------------------- ----------------------------------------------------------------------- 『徹底討論 政権交代で日本が変わる 民主党政権とメディア』 http://a.mag2.jp/i0wu (販売価格:1260円(税込)) ⇒YouTubeサンプル動画 http://a.mag2.jp/i0wW プロフィールページ http://a.mag2.jp/i0wf ----------------------------------------------------------------------- お知らせ ガザでの平和行進参加の中止 やむをえない事情によりガザ行きを断念しました。 これにともない、年末、年始のメルマガは休むことなく 書き続けます。

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